A・マドリー、グリエーズマンの穴埋めに“C・ロナウド2世”を獲得へ。「156億円を準備」とスペイン紙報道

2019年05月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンフィカは慰留も、本人は移籍を望む

EL準々決勝第1レグでハットトリックを達成。J・フェリックスの名はヨーロッパ全土に広まった。 (C) Getty Images

 先日、アトレティコ・マドリーに所属するフランス代表アントワーヌ・グリエーズマンが今シーズン限りでの退団を発表。バルセロナやパリ・サンジェルマンへの加入が囁かれている。

 アトレティコのほうは、早くも後釜探し着手しているようだ。スペイン紙『MARCA』が報じたところによれば、ポルトガルの新星に手を伸ばしているという。

 その新星とは、ポルトガル・リーグの強豪ベンフィカに所属する19歳のジョアン・フェリックスだ。ベンフィカの下部組織出身で、今シーズンは公式戦42試合で19ゴール・11アシストを記録。長谷部誠が所属するフランクフルトとのヨーロッパリーグ準々決勝・第1レグではハットトリックを決め、ヨーロッパ中にその名を轟かせた。

「ポスト・クリスチアーノ・ロナウド」との呼び声も高いフェリックスの獲得に、A・マドリーは、グリエーズマンの契約解除金1億2000万ユーロ(約156億円)をそのままあてがうつもりのようだ。

「アトレティコは、グリエーズマンの抜けた大きな穴を埋める存在として、ヨーロッパにおいて巨大な将来性を秘めているジョアン・フェリックスを希望している。若きフットボーラー獲得のために準備されている1億2000万ユーロ(156億円)は高すぎるようにも思えるかもしれないが、このストライカーのポテンシャルがアトレティコにとっての大きな希望になる可能性は高い。

 また、彼の代理人を務めるジョルジュ・メンデスがカギを握っている。彼はアトレティコのCEOと密接な関係にあるため、可能性は低くはない」(『MARCA』)

 ちなみに、ベンフィカとJ・フェリックスは2023年6月末までの契約を結んでいる。

「どうやらベンフィカはせめて、もう1シーズンだけJ・フェリックスをクラブにとどめ、移籍金の引き上げを試みようとしたが、本人の"ステップアップ移籍"への意志は強く、断念したようだ。うまく進めば巨額の置き土産を残し、今夏、ベンフィカからアトレティコへ、ポルトガルのスターが渡ることになるだろう」(『MARCA』)

 将来有望な19歳に対する「破格のオファー」について、ポルトガル紙『A Bola』は「誰もが認める世界中で注目される若手のひとりである証拠だ。成立すれば、21歳以下のトップランナーであるキリアン・エムバペ、マタイス・デリフトらと肩を並べる、世界的な選手になる」と伝えた。

 ただし、J・フェリックスに対しては、マンチェスター・シティやパリSGも獲得を希望しているという報道もあり、争奪戦になる可能性もある。

 はたしてアトレティコは、首尾よくこの超逸材を引き抜けるのか。スペイン・メディアは、もし発表されるのであれば、グリエーズマンの移籍先が決定した後ではないかと推測している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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