「毎日怒っていたのは…」ユーベ指揮官が ”勝利へのこだわり”を持つC・ロナウドとイブラヒモビッチを比較!

2019年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウドから「多くを学んだ」

アッレーグリも認めるC・ロナウドの凄みは謙虚さにあった。 (C) Getty Images

 活躍の場を、スペインからイタリアに移しても、クリスチアーノ・ロナウドの自分に厳しい姿勢や、勝利への飽くなき執念は変わらないようだ。

 セリエAへの挑戦1年目で20ゴール超えを記録し、チームのリーグ8連覇に貢献したC・ロナウド。イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、同クラブの指揮官マッシミリアーノ・アッレーグリは、5月13日に行なわれたイベントに出席し、ロナウドについて「精神面でほかの選手たちより強い」と述べた。

「彼は毎日、自分の中で目標を設定している。彼のように、あれだけの勝利を手にした34歳の選手が目標を見つけるのは、本当に難しいことなんだよ。その点で彼はとてつもない。素晴らしい闘争心を持っているんだ」

 さらにアッレーグリは「彼からは誰もが学べることがあるはずだ」と、C・ロナウドが周囲の人間にとっていかに模範となるかを強調した。

「私も彼から多くを学んだ。世界最高の選手を指導することなど、常にあるわけじゃないからね」

 そして、C・ロナウドが高いプロ意識を保ち続けるのは、勝利への意欲を失わないからだと明かした。

「チームでは土曜の朝にミニゲームを行なうが、彼の楽しみは勝つことなんだ。とにかく勝つことが楽しい。選手たちは全員がそういう精神なわけではない。ヒールキックとか、そういう細かいことが楽しいという選手だっている。だが、その点でC・ロナウドは徹底して勝つことにこだわる。だからこそほかの選手たちとは違う」

 そして、「(ズラタン・)イブラヒモビッチもそうだった」と続けたアッレーグリ。ミラン時代に指導したイブラヒモビッチについて、「ただ、彼は(味方の)ミスに毎日怒っていた。けれど、私は彼のほうが周囲に合わせるべきだと伝えた」という。

「もっとも、うまい選手というのは、常にそうすべきなんだ。ともにプレーするすべての選手が彼らのレベルにたどり着くわけではない。だから、うまい選手のほうが謙虚になり、そうじゃない選手が困らないようにしなければいけない。これはフットボールだけじゃなく、すべてにおいて同じことが言える。C・ロナウドは、その点も非常に優れている」

 すっかりC・ロナウドに惚れ込んでいるアッレーグリだが、今季終了後の進退は不透明だ。チャンピオンズ・リーグ準々決勝でアヤックスに敗れた直後、アンドレア・アニェッリ会長とアッレーグリは、それぞれ続投を強調した。

 だが、現行契約が2020年までとなっている指揮官の退任説も後を絶たない。ユーベの後任として複数の名前も挙がっている。はたして、アッレーグリは来季、C・ロナウドとともに、クラブ悲願の欧州制覇を目指すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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