“ハリーポッター”のゴラッソでベジクタシュは逆転優勝に望み! 香川真司は途中出場もビッグチャンスを逃す

2019年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

終盤のビッグチャンスを逃した香川

途中出場ながら積極的な動きを披露した香川。惜しむらくは試合終了間際の決定機を決められていれば……。 (C) Getty Images

 現地時間5月13日、トルコのシュペル・リギの第32節が行なわれ、3位のベジクタシュと7位アランヤスポルが対戦した。

 前節、ガラタサライとの「イスタンブール・ダービー」を0-2と落としたベジクタシュ。もはや風前の灯火となった逆転優勝への望みを繋ぐためにも負けられない本拠地での一戦で、注目の日本代表MF香川真司は3試合連続でベンチスタートとなった。

 試合はいきなり動く。11分、ブラクのパスを敵エリア内で受けたヤルチュンがシュート。これが相手DFに当たってゴール前にこぼれたところをリャイッチが押し込んで、ベジクタシュが先制する。

 その後も、アランヤスポルを押し込み、チャンスを創出しながらゲームを優勢に進めたベジクタシュだったが、思わぬ形で失点してしまう。44分、右エリア脇からのFKのチャンスで、アランヤスポルのジャルマがボックス内に鋭いボールをニアサイドへ蹴り込むと、これがエリア中央に流れ、最後はベジクタシュDFジャネルに当たってボールはゴールへと吸い込まれた。
 
 不運な形で追いつかれて前半を折り返したベジクタシュだったが、迎えた後半開始早々に"ハリーポッター"の異名を持つ35歳のベテランアタッカーが、嫌な雰囲気を払拭する。54分、右サイドからカットインで仕掛けたカレスマがバイタルエリアから左足一閃。鋭いシュートはゴール右隅へ突き刺さってベジクタシュが勝ち越した。

 再びリードを奪ったベジクタシュは68分に動く。ヤルチュンを下げて、香川を送り込んだ。4-2-3-1の2列目の中央に入った背番号23は、普段のようにプレスバックすることは少なく、1トップのブラクに近い位置でプレー。いつも以上にゴールへの意識を感じさせた。

 80分からはチームがシステムを4-1-4-1に変更したことで、左インサイドハーフに回った香川だったが、常にボールサイドに動きながらビルドアップ積極的に絡む。

 そして、香川は、試合終了間際の後半アディショナルタイム3分に、敵ゴール前で決定機を迎えたが、カレスマのパスから生まれたビッグチャンスで惜しくもシュートを決めきれずに7試合ぶりの得点とはならなかった。

 その後、追加点は奪えなかったものの、守護神カリウスを中心にした守りで、アランヤスポルの反攻を凌いだベジクタシュは2-1で勝利を飾った。

 これで前節のダービー敗戦の嫌な雰囲気を払拭したベジクタシュは、首位ガラタサライに勝点4差の3位をキープし、残り2節での逆転優勝に希望を残した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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