「ビエルサの来季構想に入っていない」井手口陽介はリーズ退団濃厚、ドイツ紙はフュルトが買取打診と報じる

2019年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

つい先日、約7か月ぶりの公式戦復帰を果たす

グロイター・フュルトが新たな所属先となるか。 (C) Getty Images

 現在、イングランド2部のリーズ・ユナイテッドからブンデス2部グロイター・フュルトにレンタルされている井手口陽介。昨年9月のディナモ・ドレスデンでの右膝後靭帯の負傷から長期離脱を余儀なくされていたが、地道にリハビリを続け、5月6日のケルン戦で約7か月ぶりに公式戦復帰を果たした。

 だが、英紙『Yorkshire Evening Post』は、井手口の復帰を喜ばしいとしながらも、「リーズのマルセロ・ビエルサ監督の来季構想は固まっている。井手口は2019年夏にリーズに返却される予定だが、現時点でビエルサは彼のポジションを用意していない」と報じている。

 そんなリーズに対し、フュルトは井手口を買い取る意向を示しているという。ドイツ紙『Fürther Nachrichten』が伝えている。

「フュルトのフロントは、井手口の買い取りについてリーズに打診しているようだ。井手口を借り受ける際に買い取りオプションを含む契約となっていることから、残りは金額の交渉になるだろう」

 フュルトのチームディレクター、マルティン・マイヒェルベックは井手口のプレースタイルを高く評価しており、ゼネラルマネージャー・ラシード・アズージも1部を目指すチームにとって、来シーズンに必要な戦力だと考えているという。

 ネックとなるのはやはり移籍金のようだ。買い取りオプションの金額は明らかにされていないものの、リーズはガンバ大阪から井手口を50万ポンド(約7000万円)で獲得しており、同等の金額を設定している可能性が高い。だが、フュルトにとって"高すぎる"ことから、値下げ交渉が行なわれると見られている。

 ブンデス2部のリーグ戦は残り2試合で、現地5月12日にアウエ、19日の最終節では、同じく負傷から見事復帰を果たした宮市亮を擁するザンクト・パウリと対戦する。 

 待望のカムバックをはたした22歳のMFは、二度に渡る負傷で苦しんだシーズンを、良い形で締めくくれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事