【U-19アジア選手権】日本、PK戦の末に敗退 またもU-20W杯出場ならず|日本 1(4PK5)1 北朝鮮

2014年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半は圧倒的にボールを支配するものの決め手を欠き、セットプレーから失点。

【PK戦 日本4-5 北朝鮮】
北朝鮮(先攻)|日本(後攻)
【1】カン・ナムグォン:○|望月嶺臣:○
【2】リ・ウンチョル:○|坂井大将:○
【3】ミン・ヒョソン:○|井手口陽介:○
【4】チョン・クンドン:○|中谷進之介:○
【5】チョ・ソルソン:○|南野拓実:×

 日本サッカーの悲願は、またもや準々決勝の壁を越えられずに潰えた。U-19アジア選手権は10月17日に準々決勝が行なわれ、日本はU-20ワールドカップの出場権を懸けて北朝鮮と対戦。しかし、4大会ぶりの出場が期待された日本は、PK戦の末に涙を吞んだ。
 
 日本はオナイウ阿道が1トップとして今大会初スタメン。2列目には韓国戦と同様に、右から関根貴大、南野拓実、金子翔太と並び、ボランチには右に川辺駿、左に井手口陽介を起用して中盤を構成した。最終ラインは右から石田峻真、内山裕貴、中谷進之介、宮原和也が入り、GKにはこれまでの3戦と変わらず中村航輔が起用された。
 
 日本は開始1分にカウンターから決定的な場面を作られたものの、これを中村の好守で凌ぐと、その後は圧倒的にボールを支配して、押し気味にゲームを進める。
 
 9分には直接FKのチャンスを得ると、井手口のシュートは右ポストを直撃。高い位置からの守備も機能し、11分には相手DFのボールを奪ってのショートカウンターからオナイウが決定的な場面を迎えるも、これはシュートがうまくヒットしなかった。
 
 さらに25分、最終ラインのビルドアップから金子に縦パスが入ると、南野のワンタッチパスから再びオナイウが決定機を迎える。しかし、オナイウが右足で放ったシュートはゴール左に外れ、続く27分には右サイドを駆け上がった石田のクロスに関根が頭で合わせたが、これも枠を捉え切れなかった。
 
 29分にも決定的なチャンスが訪れる。右サイドでオナイウ、関根とつなぐ間に、南野がゴール前のスペースに入り込み、関根から絶妙なラストパスが通る。パスを受けた南野は、右足でゴールを狙うが相手GKの好守に阻まれてしまった。
 
 そしてチャンスを逃し続けた日本は、相手のセットプレーから一気にリズムを崩してしまう。35分のFKからのピンチはGK中村の神がかり的な好セーブで事なきを得たものの、直後のCKでDFのクリアミスから守備が後手に回り、最後はキム・クチョルに頭で押し込まれ、北朝鮮に先制を許した。
 
 セットプレーでの守備の脆さを突かれた日本は、その後もボールを保持するものの守備を固める北朝鮮のゴールをこじ開けられない。結局1点ビハインドのまま前半を折り返した。

次ページ同点のPK弾を決めた南野がPK戦でまさかの失敗。

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