「史上10人目の10点満点!」トッテナムを救ったルーカスが仏紙採点の”偉大なるリスト”にその名を刻む

2019年05月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

衝撃ハットでスパーズをCL決勝に導く!

アムステルダムの夜空に咆哮を轟かせるルーカス。一世一代の大仕事をやってのけた。(C)REUTERS/AFLO

 一夜にして"時のひと"となったのが、ブラジル代表MFルーカス・モウラだ。
 
 水曜日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ準決勝第2レグ、アヤックス・アムステルダム対トッテナム・ホットスパーの一戦。ホームチームに2点を先取され、2戦合計0-3と大ピンチに見舞われたスパーズを救ったのが小柄な韋駄天だった。
 
 55分にロングカウンターから鮮やかに1点を返すと、59分にも敵ゴール前で粘ったルーカスが2点目を決める。そしてアディショナルタイム5分、デル・アリのパスに呼応してハットトリックとなる一撃を蹴り込み、トータルスコアを3-3とした。これによってアウェーゴールの差でトッテナムが上回り、世紀の逆転劇を完遂したのだ。

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 試合後のミックスゾーンで母国ブラジル・メディアに称えられ、「こんなに嬉しい夜は初めてだ。(ブラジルの)家族に捧げたい」と話して涙をこぼしたルーカス。ファンもメディアもこぞって殊勲のアタッカーを絶賛した。
 
 そんななか、フランスの全国スポーツ紙『L’Equipe』がアヤックス対トッテナム戦の選手採点を公開。ルーカスに付けられたのは10点満点の「10点」で、同紙の長い採点の歴史において、10人目(11例目)の快挙になったという。
 
 同紙が紙面上で選手採点を始めたのは、1946年までさかのぼる。とはいえ「10点」が初めて付けられたのは、1988年に行なわれたU-21欧州選手権決勝でのこと。フランスU-21代表がギリシャ相手に快勝を飾ったゲームで、2得点のフランク・ソゼーと好守連発のGKブルーノ・マルティニがフルマークを得た。それまでは事実上の最高値は「9」だったが、同紙はそこから価値基準を変え、言うなれば「10」を"あり"としたのだった。

 
 兎にも角にも、『L’Equipe』は数あるサッカーメディアのなかでも採点が厳しいことで有名。今回のゲームでもルーカスに「10」を与える一方で、トッテナムのヴィクター・ワニャマとキーラン・トリッピアーには「3」を付けて断じている。
 
 この約30年間で、「10」の栄誉を授かったのはたった7人のみ。リネオル・メッシだけが唯一2度マークしており、つい最近では今年3月、チャンピオンズ・リーグでレアル・マドリー撃破の立役者となったアヤックスのドゥシャン・タディッチが満点評価を獲得している。

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