「あと5秒、早く試合が終わっていたら…」アヤックス指揮官、ラストワンプレーでの失点を嘆く

2019年05月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半アディショナルタイムにまさかの…

若手主体のアヤックスを4強に導いたテン・ハーグ監督。あと一歩で決勝進出を逃したとはいえ、その手腕は見事だった。(C)Getty Images

 アヤックスの快進撃が、ついにストップした。

 現地時間5月8日に開催されたチャンピオンズ・リーグ準決勝・第2レグ、アヤックスは前半に2点を挙げ、第1レグで奪ったアウェーゴールと合わせて、3点のリードを奪った。

 だが、後半に入ると状況が一変する。55分、59分と立て続けにルーカスにゴールを許すと、迎えた後半のアディショナルタイム5分だった。ラストワンプレーというタイミングで、またしてもルーカスにハットトリックとなるゴールを決められ、アグリゲートスコア3-3、アウェーゴールの差で敗退が決定したのだった。
 
「あと5秒、早く試合が終わっていたら…」

 試合後、アヤックスのエリク・テン・ハーグ監督は悔しさを露わにした。

「本当に決勝に近づいたし、我々はファイナルに値した。だが、最後の1秒が……。(ハーフタイムに)選手たちには『まだ終わっていない』と言ってあった。トッテナムの選手たちがまだ諦めていなかったのは、見ていても分かった。(ポストに阻まれた)ハキム・ジイェフのシュートの時には、勝負を決められたと思ったのだが……。だれも責めることはできない」

 23年ぶりの決勝進出は、叶わなかった。とはいえ、19歳にしてキャプテンを務めたCBのマタイス・デリフトをはじめ、21歳のMFフレンキー・デヨング、トップ下を担った22歳のドニー・ファン・デベークら若手を躍動し、3連覇中のレアル・マドリー、優勝候補の一角ユベントスを連破したその戦いぶりは称賛に値する。

「我々はチャンピオンズ・リーグで素晴らしいシーズンを過ごし、チームとして大きく成長した」

 オランダ人指揮官は、そう胸を張って大会を去った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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