アヤックスの19歳主将、大逆転負けに落胆を隠せず「足下から地面が消えた」「ロッカールームは死んだみたいに…」

2019年05月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

23年ぶりの決勝進出の夢はあえなく…

まさかの大逆転負けを喫し、肩と落とすデリフト。先制点を挙げるなどこの日も存在感は際立っていたが……。(C)Getty Images

 マドリードへの切符は、目の前にあった。だが、あと数秒というところで、アヤックスはチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝への道を塞がれた。

 5月8日のCL準決勝・第2レグで、アヤックスは前半に2点を先行し、第1レグと合わせて3点のアドバンテージを手にした。だが、後半に2ゴールを許すと、終了間際のアディショナルタイムにルーカスにハットトリックとなるゴールを許し、アウェーゴールの差で涙をのんだ。

 トッテナムの3点目が決まると、アヤックスの選手たちはピッチに倒れこんだ。1996年以来、23年ぶりとなるファイナル進出の夢が潰えた瞬間だった。

 英公共放送『BBC』によると、前半に先制点をあげた主将のマタイス・デリフトは「足下から地面が消えたみたいだった。本当に少しだった。僕らは本当に(決勝に)近づいていたんだ」と、落胆を隠せなかった。それでも前を向こうと努めている。

「もちろん、試合後のロッカールームは死んだみたいに静まり返っていた。とてもつらいけど、僕たちはファンタスティックな旅路を歩んできたんだ。まだ(国内リーグで)優勝することができる」

 ファンのサポートは素晴らしかった。(国内で)優勝できたら、とても誇らしいことだと思う。チャンピオンズ・リーグ決勝に片足を踏み入れ、あと数秒だったという痛みを和らげてくれるはずだ」
 
 19歳ながら抜群の安定感で最終ラインを統率したCBは、準々決勝のユベントス戦でもゴールを挙げるなど攻撃でも活躍。移籍市場での評価はうなぎ上りで、バルセロナやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルンなどのメガクラブがこぞって触手を伸ばしており、今夏の移籍が確実視されている。

 計り知れない落胆を味わったこの夜の傷は、すぐには癒えないだろう。だがまだ19歳。いつか、この日の経験が生きる日が訪れるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

次ページ【動画】デリフトの強烈ヘッド弾はこちら!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事