劇的AT弾で3点差を逆転したトッテナムが初のCL決勝進出!ファイナルはリバプールとのプレミア勢対決に!

2019年05月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ルーカスが圧巻のハットトリック!

ハットトリックを決めたルーカスが大逆転劇の立役者となった。(C)Getty Images

 現地時間5月8日にチャンピオンズ・リーグ準決勝・第2レグが開催され、アウェーのトッテナムがアヤックスと壮絶な撃ち合い演じ、3-2で勝利。アグリゲートスコア3-3、アウェーゴールの差で初の決勝進出を決めた。

 試合をいきなり動かしたのは、敵地での第1レグを1-0で制したアヤックスだ。3分、左サイドのドゥシャン・タディッチが強烈なシュート。これはGKユーゴ・ロリスに防がれるも、直後のラセ・シェーネのCKにキャプテンのマタイス・デリフトがドンピシャのヘッドで合わせて、先制点を奪う。

 開始5分でいきなり失点を喫したトッテナムは6分、左サイドを駆け上がったソン・フンミンがクロスと見せかけてシュート。これはポストに嫌われる。

 22分にもデル・アリが左サイドから送り込んだパスを受けたソン・フンミンが狙うも、その直後のクリスティアン・エリクセンの強烈な左足シュートとともにGKアンドレ・オナナに防がれる。

 ペースを握っていたこの時間帯でゴールを奪えなかったトッテナムは、35分に痛恨の失点を喫する。29分に際どいシュートを打たれていたタディッチに左サイドから持ち込まれ、ラストパスを受けたハキム・ジイェフに左足で鮮やかな追加点を決められた。
 
 勝ち抜けには3点が必要となったアウェーチームは、後半頭からMFヴィクター・ワニャマに代えてFWフェルナンド・ジョレンテを投入。これで前線にボールが収まるようになり、攻勢を強める。

 52分には、エリクセンの精度の高いパスを受けたアリがボレーで合わせるも、GKオナナの牙城を崩せない。

 しかし、55分、ルーカスがジョレンテとのコンビネーションプレーで抜け出て、冷静にネットを揺らし、反撃の狼煙を上げる。するとその4分後にも、ゴール前でこぼれ球を収めたルーカスが巧みなキープから左足を一閃。強烈なシュートを突き刺し、瞬く間に1点差に追い上げる。

 その後も両チームともチャンスを作り出し、スリリングな展開が続く。とりわけ、ポストを叩いた78分のジイェフのシュートは、アヤックスにとって惜やまれるシーンだった。

 終盤は1点を追うトッテナムが猛攻を仕掛ける。86分にはヤン・ヴェルトンゲンのヘッドで狙うもバーを叩き、そのこぼれ球も押し込めない。

 このままアヤックスが逃げ切るかに思われたアディショナルタイム5分、アリのパスを受けたルーカスが左足でハットトリックとなるゴールを決めて3-2で劇的な逆転勝利。2試合トータル3-3となり、アウェーゴールの差でクラブ史上初の決勝進出を果たしたのだった。

 現地時間6月1日、マドリードで開催されるファイナルの相手は、準決勝でバルサを大逆転で下したリバプール。11年ぶりのプレミア勢対決が実現する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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