【移籍市場超速報】チリの17歳ベガスが注目の的 バルサやウディネーゼなどが競合

2014年10月15日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

17歳ながらチリU-20代表のレギュラーとして活躍。

ベガスはテクニカルなレフティーのCB。欧州の有力クラブが、将来有望なこの17歳に熱い視線を送る。 (C) gianlucadimarzio.com

 現在チリで開催中のU-20南米4か国対抗戦には、ミラン、ウディネーゼ、ユベントス、リバプール、PSVなど、ヨーロッパの多くのクラブがスカウトを送り込んでいる。
 
 そのなかでウディネーゼが注目しているのが、チリのセバスティアン・ベガスだ。1996年生まれの17歳ながら、すでにチリU-20代表のレギュラーとして活躍している、スピードとテクニックを備えた左利きのCBだ。2年前にはバルセロナのセレクションを受けたこともあるエリートで、チリ1部リーグのアウダックス・イタリアーノが保有権を持っている。クラブがつけた値札は75万ユーロ(約1億500万円)。
 
 現在もバルセロナが継続的にウォッチしているほか、すでに昨年同じチリのウニベルシダ・カトリカからFWニコラス・カスティージョを獲得したベルギーのクルブ・ブルージュも興味を示しており、競合は激しそうだ。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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