「ホッとした」3つのポジションをこなしリーグ優勝決定に貢献、南野拓実が6連覇達成の率直な心境を明かす

2019年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

南野はフル出場、3ポジションをこなす

6回目の優勝記念Tシャツに身を包み、仲間と喜び合う南野。(C)Getty Image

 南野拓実がプレーするザルツブルクは現地時間5月5日、オーストリア・ウィーンをアウェーで2-1で下し、リーグ戦3試合を残して、6年連続リーグ優勝を決めた。

 2位LASKとは勝点は9ポイント差で現地点では最終的にまだ同勝ち点となる可能性はある。しかし、その場合はプレーオフ前(22節終了時)の順位が優先されるため、首位チームとしてプレーオフに入ったザルツブルクの優勝が確定となった。

 この試合で南野は、トップ下でスタメン出場。5月1日の国内カップ戦決勝から大幅にメンバーを入れ替えて臨んだザルツブルクだが、ヨーロッパリーグ(EL)出場権が付与される3位以内を確保するためには勝利が必要なオーストリア・ウィーンの激しいプレスと素早い攻撃に苦しめられる。

 南野も、なかなか攻撃に絡めないまま時間が過ぎていく。71分にはCKのこぼれ球からダイレクトボレーで相手に先制を許してしまった。

  試合前の段階で2位LASKがすでに勝利しているため、ザルツブルクがこの日に優勝を決めるためには、勝ち点3が必須な状況だった。

「(今のチームは)1点取られても、チャンスはあると何となく選手みんなが感じていると思う。今日だと、交代で入ってくる選手が普段から試合に出ているメンバーなので、そういう選手が入ってきたときの攻撃のパターンというのは見えてくる。

 (交代出場までも)別に悪かったわけじゃないけれど、ひとりひとりが自信を持っている。それが今日も試合に出たんじゃないかと思う」

 試合後、南野はそう試合を振り返っていた。その言葉通り、82分に途中交代のハネス・ヴォルフとムナス・ダブールが絡んだ攻撃からザベル・シュラガーが同点ゴールを決めた。

  一気に勢いに乗ったザルツブルクは86分、ヴォルフのシュートが相手DFの足に当たって方向が変わりながらもゴールイン。これが、決勝点となった。

 得点に絡むプレーこそなかったが、南野は試合の中でトップ下、2トップの一角、インサイドハーフと3つのポジションを担い、勝利に貢献した。

  試合終了のホイッスルが鳴るとベンチからは選手、スタッフ、監督・コーチが飛び出して大喜び。その輪の中に、南野も6連覇記念Tシャツを着て飛び込んでいた。

 カップ戦に続いてリーグを制したことについて、南野は喜びを隠さなかった。

「ホッとしました、今日決めたかった。本当にホッとしているし、今日はみんなと一緒に勝利を分かち合いたいと思う。(カップ戦優勝の後は)まだこの試合があるという部分もあったから気が抜けないというのがあった。でも今日は、完全にみんなと一緒に騒ぎたい気分ですし、すごくうれしい」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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