「仮面の”ゾロ”が決めた!」頬骨骨折の西村拓真、プロテクター装着で今季2点目をマーク!

2019年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

バックヘッドでチームを救う同点弾

途中出場で攻撃を活性化させた西村。見事な同点ゴールで期待に応えた。 (C) REUTERS/AFLO

 現地時間5月5日にロシア・プレミアリーグの第27節が行なわれ、CSKAモスクワはディナモ・モスクワをホームに迎えた"モスクワ・ダービー"を2-2のドローで終えた。

 この一戦で、CSKAモスクワの西村拓真はベンチスタート。途中出場した4月13日の第23節オレンブルク戦で相手選手と競り合った際に左頬骨を骨折し、一時は長期離脱かと思われたが、前節のクラスノダール戦から戦列に復帰している。

 試合は、28分にCSKAのヤカ・ビョルのゴールで先制するも、35分、43分と立て続けに失点し、前半を1-2で折り返した。

 後半も攻め手を欠いたCSKAは点差を詰めることができない。西村が投入されたのは、1点をリードされた状況で迎えた79分。顔面に緑色のプロテクターを装着しての出場となった。

 万全な状態ではないものの、果敢にゴール前に飛び込んでいく西村が前線を活性化し、すぐに攻撃にリズムが生まれる。
 
 そして85分、エリア右手前からイバン・オブヤラヤコフが柔らかい軌道で送り込んだFKに、西村がバックヘッドで合わせてネットを揺らした。

 追いついたCSKAモスクワは、その後もセットプレーで立て続けにチャンスを創出するも決め切れず、2-2のドローに終わった。

 この試合について、地元スポーツメディア『Mozzart Sport』は、「停滞した試合…だが、仮面の男"ゾロ"西村がぎりぎりのところでCSKAを敗北から救った!」と、同点弾男の活躍を印象的な姿とともに伝えている。

 また、リーグの公式SNSにアップされたゴール動画には、「『グリーン・ホーネット』(ハリウッド映画)からカトウが飛び出してきたぞ」、「このドローは、チャンピオンズ・リーグ(CL)で勝ったくらい幸せ」、「これはTシャツにふさわしい」、「姿はともかく、ゴールは思わずうなったよ(笑)」といったファンの声が寄せられている。

 3試合を残して、CSKAモスクワは4位につけている。熾烈なCL出場権争い(3位以内)が続いており、今後は1試合も負けられない戦いが続く。

 次節は首位のゼニトとアウェーゲーム。この厳しい一戦で、西村はチームを勝利に導くことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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