番記者が選ぶ、平成の湘南ベルマーレベスト11! 90年代に躍動した「暴れん坊」たちをメインに構成

2019年05月01日 隈元大吾

今も昔も個性的なタレントは枚挙にいとまがない

隈元氏が選出した平成の湘南ベスト11

【ベスト11選出理由】
 今も昔も個性的なタレントは枚挙にいとまがなく、各時代を錚々たるメンバーが彩ってきた。今回のベスト11は現役選手をあえて外し、クラブの礎を築いてきたOBだけで構成している。
 
【湘南ベルマーレの平成史】
 ベルマーレ平塚がJリーグに初参戦したのは94年。後期のニコスシリーズで優勝争いを演じると(2位)、天皇杯を制して見せる。両翼の名良橋晃と岩本輝雄が象徴するそのスタイルから、いつしか「湘南の暴れん坊」と呼ばれるようになっていた。
 

 98年W杯では、日本代表に中田英寿、呂比須ワグナー、小島伸幸を、韓国代表にホン・ミョンボを送り出す。だが、その年の終わりに親会社のフジタが徹底し、クラブの存続危機に直面。様々な尽力を得て、99年12月には湘南ベルマーレとして再出発した。
 
 現在にも通じる転機は04年に訪れる。シーズン途中から監督に再任されたクラブOBの上田栄治が編成を見直し、選手たちにはサッカーに真摯に向き合う姿勢を求める。後任の菅野将晃監督もハードワークやリバウンドメンタリティをチームに植え付け、10年には「湘南の暴れん坊」の当事者だったクラブOB、反町康治監督の下で11年ぶりのJ1昇格を果たす(1年で降格)。
 
 12年から指揮を受け継いだ曺貴裁現監督の下では、同年のJ2で2位に入り、J1に復帰。以降は降格と昇格を経ながら独自のスタイルを育み、昨季はクラブ初のルヴァンカップ優勝を成し遂げた。
 
文●隈元大吾(フリーライター)
 
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