番記者が選ぶ、平成の清水エスパルスベスト11! 岡崎慎司、澤登正朗、市川大祐…代表選手が多すぎて選外のメンバーも豪華

2019年05月01日 前島芳雄

前島氏が選出した平成の清水ベスト11

【ベスト11選出理由】
 選考の優先順位は①実績&貢献度、②実力&インパクト、③代表での活躍。GKシジマール、右SB堀池、ボランチの戸田とサントス、そしてFWのチョ・ジェジンなども捨てがたかった。
 
【清水エスパルスの平成史】
 91年に産声を上げたエスパルスは、創設当初から清水三羽烏(長谷川健太、大榎克己、堀池巧)や三浦泰年、澤登正朗など地元出身の日本代表クラスを揃え、潤沢な戦力を誇っていた。事実、92年のナビスコカップで準優勝を飾ると、翌年からスタートしたJリーグでも優勝争いを演じている。
 

 黄金期を迎えるのは、96年にオズワルド・アルディレスが監督に就任してからだ。同年のナビスコカップを制して初タイトルを手に入れただけでなく、伊東輝悦ら若手も順調に成長。97年の経営危機を乗り越えたチームは、ヘッドコーチから昇格したスティーブ・ぺリマン監督の下、99年のJリーグ第2ステージを制覇する。チャンピオンシップでは磐田にPK戦の末に敗れたものの、年間勝点では堂々のトップだった。
 
 しかし、2000年代初頭は世代交代が上手く進まずに低迷。長谷川監督が指揮を通った05年からの6年間はおおむね上位をキープするなど安定飛行を続けたが、このOB監督が去った11年以降は再び下降線を辿り、15年には初のJ2降格も味わっている。
 
 それでも、日本代表入りを果たした北川航也を筆頭に、J2での1年間を経て若手が台頭。徐々に復活の兆しを見せている。
 
文●前島芳雄(スポーツライター)
 
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