敵地で躍動したアヤックスが23年振りの決勝進出に前進!“飛車角抜き”のトッテナムはゴールが遠く…【CL速報】

2019年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

15分にいきなり試合が動く

15分に見事な抜け出しからファン・デベークが先制点。アヤックスが貴重なアウェーゴールを挙げる。(C)Getty Images

 現地時間4月30日にチャンピオンズ・リーグ準決勝・第1レグが開催され、アヤックスが敵地でトッテナムに1-0の勝利を飾った。

 立ち上がりから主導権を握ったアヤックスは15分、いきなり試合を動かす。左サイドからパスを繋ぎ、最後はハキム・ジイェフのスルーパスに反応したドニー・ファン・デベークが巧みな反転から抜け出し、GKユーゴ・ロリスとの1対1を制して落ち着いてネットを揺らす。

 貴重なアウェーゴールを奪ったその直後にも、左ウイングのダビド・ネーレスが敵陣深くまで切れ込んで折り返す。DFにクリアされてシュートには持ち込めなかったものの、アヤックスは攻撃に手を緩めない。

 23分には、エリア内に進入したファン・デベークがドゥシャン・タディッチのパスを受けて左足でシュート。これはロリスの好セーブに防がれる。

 エースのハリー・ケインを故障、好調のソン・フンミンを出場停止で欠き、いわば"飛車角抜き"のトッテナムのファーストシュートは26分。キーラン・トリッピアーのFKに"ケインの代役"フェルナンド・ジョレンテが得意のヘッドで合わせるも枠を捉えられない。

 なかなか攻撃の形を作れないトッテナムは、守備の要であるヤン・ヴェルトゲンが、同僚トビー・アルデルワイレルドとの衝突で頭を殴打して退場。代わりにムサ・シソコを投入し、3-5-2から4-3-1-2にシステムを変更する。

 これが奏功したのか、その後はようやくペースを掴み、ルーカスのドリブル突破などからチャンスを作り出す。前半アディショナルタイムには、アルデルワイレルドのヘッド、シソコのミドルと立て続けにゴールを脅かした。
 
 後半、攻勢に出るホームチームは49分、ルーカスの落としをデル・アリがボレーで叩くも、GKアンドレ・オナナの正面を突く。アリは、55分にもトリッピアーのクロスに頭で合わせたが力なく外れる。

 77分にはカウンターを食らい、最後はD・ネーレスにフリーでシュートを打たれたが、ポストに救われてさらなる失点は免れた。

 だが、その後も攻め手を欠き、試合はこのまま終了。オランダの雄の壁を最後まで崩せなかった。

 第2レグは、現地時間5月8日にアヤックスの本拠地ヨハン・クライフ・アレナで行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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