「お前を傷つけてやる!」イブラヒモビッチが敵DFに暴言! 試合後に謝罪も相手は怒り心頭で…

2019年04月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

決勝ゴール後にも耳元でなにやら言葉を──

凄まじい剣幕でオヌオハ(手前)に言葉を浴びせるイブラ。試合後、我に返って謝罪に赴いたが、赦しは得られなかった。(C)Getty Images

 37歳になった名ストライカーの言動が物議を醸している。アメリカのLAギャラクシーでプレーする元スウェーデン代表FW、ズラタン・イブラヒモビッチだ。
 
 トラブルが発生したのは月曜日のMLS第9節、ソルトレイク・シティ戦。LAギャラクシーの1-0で迎えた60分、イブラは敵のイングランド人DFネダム・オヌオハにファウルを犯す。試合開始直後からマンツーマンで激しくぶつかり合っていた両者。イライラを募らせたイブラが接触プレーでオヌオハの後頭部を捕まえ、引きずり倒してしまったのだ。酷い仕打ちにオヌオハは声を荒げて詰め寄り、一触即発の状態となる。イブラは警告を受けた。
 
 その数分後、いったんはソルトレイクに同点とされたものの、LAギャラクシーは78分にイブラのゴールで勝ち越しに成功する。ここでも興奮したイブラがオヌオハの元に歩み寄り、耳元でなにやら挑発的な言葉を浴びせたようなのだ。
 
 そして試合後、事態は急展開を見せる。平静を取り戻してみずからの過ちを認めたイブラが、なんとソルトレイクの控室を突然訪問。スタッフの制止を振り切って入室し、オヌオハに直接詫びを入れたところ、マンチェスター・シティでも活躍した32歳のベテランがこれを問答無用に突っぱねた。イブラをロッカールームの外に追い出すこの動画がSNS上で拡散され、大きな反響を呼んでしまったのである。

 
 オヌオハはTVインタビューに応え、淡々とした口調ながら強い憤りを滲ませた。
 
「あのファウルの直後、彼(イブラ)は僕に向かってこうスゴんだんだ。『お前をやってやるよ、傷づけてやる!』とね。これが"MLSの顔だ"と豪語する人間が発した言葉だよ。ピッチ上であってはならないアクションだった。だからたとえ謝罪をされたとしても、容易に許すことはできない」
 
 かたやイブラは、「ピッチで起こったことはピッチの外に持ち出すべきじゃない」とコメント。「ああやってアクティブに振る舞うのが俺なのであって、試合中に居眠りをしているわけじゃない。1対1でやりあえば得てして起こる類のものだ。俺自身が俺のことをよく分かっている。試合中の怒りは、俺にとっては心地よいものなんだ」と説明している。
 
 欧米の有力メディアが一斉にこの一件を取り上げ、オヌオハに同情的な意見が大勢を占める。英紙『The Sun』や米ネットワーク『ESPN』などは、MLSの調査を経てイブラに出場停止などなんらかのペナルティーが課されるだろうと予見。謝罪に行っても許してもらえなかったのだから、オヌオハが明かした以上に酷い言葉を浴びせた可能性も否定できないと、英紙『Express』は報じている。
 
 破天荒にして気分屋で、超が付くほどマイペースなイブラヒモビッチ。今回ばかりはさすがにエスカレートしすぎたか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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