今季ドリブル突破を許した回数、驚異のゼロ! “完全無欠CB”ファン・ダイクが最後に抜かれたのは…

2019年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

14年ぶりにDFでPFA最優秀選手賞を受賞!

今シーズン、圧倒的な存在感を放っているファン・ダイク。そのパフォーマンスの凄みを表わすデータが明らかになった。 (C) Getty Images

 現地時間4月28日、イングランド・サッカー選手協会(PFA)は、今シーズンの年間最優秀選手にリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクを選出した。

 昨年1月にサウサンプトンから移籍したため、レッズでフルシーズンを戦うのは1年目となったファン・ダイクのプレーは、文字通り圧巻だった。守備では卓越した読みと抜群のフィジカル、そして1対1での強さを活かして敵のエースを次々に封殺。攻撃でも正確無比なロングフィードでカウンターの起点となって好機を演出した。

 エデン・アザールやラヒーム・スターリング、セルヒオ・アグエロといった名アタッカーたちを押しのけ、DFとして2004-05シーズンのジョン・テリー(チェルシー)以来、14年ぶりに選出されたファン・ダイク。この巨漢CBの守備能力の高さを物語る一つのデータがある。それはドリブル突破を許した回数だ。
 
 データ集計会社『OPTA』によれば、今シーズンのプレミアリーグ36試合においてファン・ダイクが、ドリブル突破を許した回数は、なんと「0」なのだ。世界各国から選りすぐりの名手たちが集うプレミアリーグにおいて、この数字は驚異的だと言える。

 では最後に抜かれたのは一体いつなのか。それは昨年3月3日に行なわれたニューカッスル戦(プレミア第29節)で、スペイン人MFのミケル・メリーノ(現R・ソシエダ)に抜かれたのがラストだ。ちなみにその試合は2-0で完封勝利を挙げている。

 そこからのプレミアリーグ計45試合で、一度も相手に抜かれていないCBを有しているのだから、今シーズンのリバプールがリーグ最少失点(20)を維持しているのも頷ける。

 現在プレミアリーグでマンチェスター・シティと熾烈な優勝争いを演じているリバプールは、現地時間5月1日から開催されるチャンピオンズ・リーグ準決勝で、強敵バルセロナと対戦する。世界で一、二を争うドリブラー、リオネル・メッシに対し、ファン・ダイクはいかに応戦するのか。そのマッチアップから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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