3連勝の札幌が6位浮上!両エースが負傷退場する激戦を制す。磐田は3連敗で降格圏を抜け出せず…

2019年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

A・ロペスが得点ランクトップに立つ先制点

巧みな切り返してDFを外し、先制点を決めたA・ロペス(11番)は、38分に山田(19番)と交錯し、負傷交代した。写真:滝川敏之

[J1リーグ9節]磐田1-2札幌/4月28日(日)/ヤマハ
 
 J1リーグ9節のジュビロ磐田対北海道コンサドーレ札幌が28日、ヤマハスタジアムで行なわれ、2-1で札幌が勝利を収めた。札幌はこれで3連勝。勝点を15に伸ばし、暫定6位に浮上した。
 
 リーグ2連勝中の札幌は、開始6分に幸先良く先制点を奪う。決めたのはアンデルソン・ロペスだ。
 
 素早く攻守を切り替えた鈴木武蔵が相手からボールを奪うと、チャナティップを経由して右へサイドチェンジ。タイミング良く攻撃参加した進藤亮佑がエリア内にスルーパスを通し、これを受けたA・ロペスが深い切り返しから左足でファーサイドネットに突き刺した。A・ロペスは今季7点目を挙げ、得点ランクトップに立った。
 
 しかし、そのA・ロペスが38分にドリブルで仕掛けた際に、磐田の山田大記と交錯して負傷交代。嫌な空気が漂ったが、それを吹き飛ばすように、前半アディショナルタイムに追加点を奪う。45+2分、福森晃斗のクロスをファーで合わせた進藤が、ヘッドで突き刺して前半を折り返したのだ。

 後半は磐田が途中出場の川又堅碁を起点に圧力をかけるが、前線へのフォローが遅く、なかなか良い形につなげられない。ただ、後半も半ばを過ぎるとややオープンな展開になり、頻繁にサイドから供給してチャンスにつなげる場面が増えた。
 
 一方の札幌は、64分に福森の縦パスを受けたチャナティップが、巧みなステップで相手DFをかわし、ポスト直撃の惜しいシュートを放つ。こちらもオープンな展開を生かして効果的なカウンターから追加点を狙った。

 次の1点が試合結果に大きく影響を及ぼす。そんな雰囲気が漂うなかで、磐田をアクシデントが襲う。73分のセットプレーのチャンスでゴール前に飛び込んだ川又が、ポストに肩を強打して負傷退場したのだ。川又はこの試合でリーグ5試合ぶりに戦線復帰したばかりだっただけに、磐田にとっては痛恨のアクシデントとなった。

 しかし、エースを失った磐田は意地を見せる。右サイドを上がった松本昌也のクロスをアダイウトンが合わせて右足でシュート。これはGKに弾かれたが、アダイウトンが自らこぼれ球に詰めて1点を返したのだ。

 その後は両チームともにチャンスを作ったが、札幌は鈴木のミドルが枠を外れ、磐田は荒木大吾のシュートが右へ外れる。結局、ゴールは生まれないまま試合は終了。札幌が前半の2点を生かして逃げ切った。敗れた磐田は今季初のリーグ3連敗。9試合を終えて1勝3分5敗と不振が続き、17位に沈んでいる。 

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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