ミランの新監督候補にチェルシー指揮官が浮上!ガットゥーゾは早ければ今節の結果次第で…

2019年04月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

CL出場権を獲得したとしても…。

17年11月から続くガットゥーゾ(左)体制も終焉か。後任候補のサッリ(右)は母国への帰還を望んでいるとも。(C)Getty Images

 絶好調だった1か月半前がウソのようだ。インテルとのダービーを落としてから、ミランは不振に喘いでいる。ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の立場も、再び危うくなってきた。

 冬の移籍マーケットでクシシュトフ・ピオンテクやルーカス・パケタを獲得したミランは、セリエAで23節からの5連勝をマークするなど、3月上旬まで10試合無敗をキープ。一時はライバルのインテルを抜いて3位に浮上し、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得(4位以内)に向け、このまま突き進んで行くかに思われた。

 だが、3月17日のダービーで敗れると、以降の6試合で1勝2分け3敗と大失速。4月24日のコッパ・イタリア準決勝でもラツィオに敗れ、タイトルの可能性もなくなかった。内容でもラツィオに圧倒されての完敗とあって、ガットゥーゾ監督への風当たりは強くなっている。

 イタリア紙『Corrierre dello Sport』は26日、ミランがCLへの切符を手にするかどうかにかかわらず、ガットゥーゾ政権は今シーズン限りになるだろうと報じた。
 
 後任候補に挙げられたのが、チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督だ。ゴンサロ・イグアインを手放して、ピオンテクとパケタを獲得したように、ミランは質の高い若手を中心にチーム作りを進めると見られている。その役回りを、ナポリ時代に魅力的なチームを作り上げたサッリに期待に託すというのだ。

 Corrierre dello Sport紙は、サッリがイタリアへの帰国を望んでいると報道。ナポリで果たせなかったスクデット獲得がモチベーションになると伝えた。ただ、サッリ監督の去就は、チェルシーがヨーロッパリーグを制覇するか次第とも言われている。

 いずれにしても、ガットゥーゾ監督には穏やかではない日々が続く。同紙によると、28日に開催されるトリノ戦の結果次第では、即座の解任もあり得るという。

 現在4位のミランは、5位のアタランタには勝点で並ばれており、6位のローマともわずか1ポイント差。7位のトリノとも3ポイント差で、直接対決で敗れれば並ばれてしまう。

 幹部のレオナルドやパオロ・マルディーニは25日、指揮官と話し合いの場を設けた。クラブがCL出場権獲得を至上命題としていることは周知の事実。ガットゥーゾはそのミッションを成し遂げられるのか。そして目標を達成したとしても、その先に待っているのは政権交代なのだろうか……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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