マンCがトッテナムにリベンジ! ショッキングなCL敗退から中3日の再戦で判定にも救われて…

2019年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

あわやPKの微妙な判定も…。

俊英MFフォデンのプレミア初ゴールを守り切ったシティがビッグマッチを制した。 (C) Getty Images

 プレミア注目の上位対決はリベンジに燃えたシチズンズが雪辱を果たした。現地時間4月20日、プレミアリーグの第35節が開催され、マンチェスター・シティがトッテナムを1-0で撃破した。

 奇しくも、先週水曜日に行なわれ、歴史的な激闘となったチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝・第2レグから中3日という短期間でのリマッチとなった同カードは、その試合で2度のVAR判定に泣かされて敗退の憂き目にあっていたシティが開始早々に均衡を破った。

 5分、右サイドからカットインしたB・シウバがアーリークロスを供給。これをファーサイドで待っていたアグエロがゴール前に頭で落とし、最後はフォデンがダイビングヘッドでねじ込んだのである。

 出鼻を挫かれたトッテナムもシティとのCLの対戦時に計3ゴールを挙げたソン・フンミンを中心にカウンターから幾度か決定機を創出。しかし、相手に圧倒的なポゼッションを許した結果、チャンスの回数は限られ、相手の守備を突き崩せずに時間を浪費していった。

 俊英MFのプレミアリーグ初ゴールで先手を取ったシティは、38分に司令塔のデ・ブルイネが負傷交代を強いられるアクシデントに見舞われる。その影響もあってか、ラストパスのアイデアを欠いて、前半の終盤は攻撃の停滞感が否めなかった。

 それでも1点のリードを保ってハーフタイムを迎えたシティは、後半もボールを支配し、右サイドに陣取ったB・シウバの仕掛けを起点に攻撃を展開していった。対するトッテナムは、前半と同様に守勢に回されたうえ、最前線のルーカスとソン・フンミンを起点とした頼みのカウンターも鳴りを潜めた。
 
 両軍ともに決め手を欠いたなかで進んだ試合は59分に物議を醸すプレーが起きる。

 自陣にいた味方のロングボールをトッテナムのアリが敵エリア内でトラップ。このボールをシティのウォーカーが手で触ったように見えたが、オリバー主審はこれを認めずに流したのだ。これにトッテナム陣営は抗議したが、プレミアリーグはVAR判定を導入していないため、ジャッジが覆ることはなかった。

 あわやPKという決定的な判定に救われたシティは、75分以降、無理に攻めようとはせずに中盤でボール回しを続けて逃げ切りを工作。対するトッテナムは78分にCBのアルデルワイレルドを下げて巨漢CFのジョレンテを送り込んでパワプレー気味の攻勢に出た。

 残り時間が刻一刻と減っていくなかで、守るシティと攻めるトッテナムと両チームの構図がハッキリと表れた一戦は、前者が逃げ切って完封勝利を手にした。

 CLのショッキングな敗戦から立ち直るうえでも重要な3ポイントを掴んだシティは、暫定ながら首位に浮上。敗れたトッテナムは3位に留まっているものの、勝点1差の5位チェルシーとの差を広げることに失敗した格好となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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