CL史に残る激闘を制したトッテナムの面々は大興奮! “ハンド疑惑”のジョレンテは? 「ツキはあったけど…」

2019年04月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「終わったと思った…」と安堵したのは…。

千金弾を決めてトッテナムを勝利に導いたジョレンテは満面の笑みを浮かべた。 (C) Getty Images

 現地時間4月17日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグは、本拠地で逆転を狙ったマンチェスター・シティが4-3で勝利したものの、2戦合計スコアが4-4となり、トッテナムがアウェーゴールの差でベスト4へ駒を進めた。

 開始21分間で5発が飛び出すなど、まさに激闘と呼ぶにふさわしい一戦は、終盤にジャッジで揺れた。まずはキーラン・トリッピアーのCKをフェルナンド・ジョレンテが太腿で押し込み、トッテナムがトータル4-4とした73分のシーン。シティ側は、スペイン代表FWのハンドをアピールしたが、VARでも判定は覆らなかった。

 さらに後半アディショナルタイム4分には、ラヒーム・スターリングがネットを揺らし、劇的な逆転勝利を収めたかに思われた。だが、今度はVARによって、アシストしたセルヒオ・アグエロがオフサイドと判明して、シティのゴールが取り消されたのである。

 VARによるジャッジにぐうの音も出ず、シティ陣営とエティハド・スタジアムは沈黙。一方、まさしく九死に一生を得たトッテナム側は狂喜乱舞。両軍の明暗がはっきりと分かれたドラマティックな一戦となった。

 前身のチャンピオンズ・カップ時代の1961-62シーズン以来、57年ぶりとなるベスト4進出を決めたトッテナムの選手たちは、安堵のコメントを残している。

「終わったと思ったよ……」とこぼしたのは、自身のパスミスからあわや決勝ゴールを許しそうになったクリスティアン・エリクセンだ。27歳の司令塔は、英メディア『BT Sports』のインタビューで次のように試合を振り返っている。
 
「本当にジェットコースターのような試合だった。ゴール、ゴール、ゴール、ゴール、いたる所でドラマがあったからね。でも、今日、地球上で最もラッキーな人間は僕だと思う。最後のゴールが入った瞬間、『終わった……』と思ったよ。まぁ、幸運にもレフェリーがオフサイドを取ってくれたんだ」

 さらに73分の太腿でのゴールに"ハンド疑惑"がかけられている渦中のジョレンテは、周囲の雑音をこう一蹴している。

「今日は間違いなく僕のキャリアで最高の瞬間だ。ワールドカップやEURO、ヨーロッパリーグ、イタリアで勝った時よりもね。たしかに僕らはいくつかのツキがあったと思う。でも、あれは僕のゴールだ。あの瞬間、あのチャンスを活かさなければいけないと思っていた。クレイジーな試合だったけど、僕たちは準決勝進出を決めたんだ」

 主砲ハリー・ケインを故障離脱で欠くなか、文字通りのチーム一丸でCL4強を勝ち取ったトッテナム。悲願の欧州制覇を目指すノースロンドンの雄の次なる対戦相手は、今大会でレアル・マドリーとユベントスを打ち破った難敵アヤックスだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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