まさに悪夢…守備が崩壊したパリSGは今季初の5失点で2位に敗れてリーグ連覇の好機を逃す!

2019年04月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半から負傷者&退場者を出したパリSG。

前半のベルナト退場によって一気に苦境に追い込まれてパリSG。2位が相手だったとはいえ、終始冷静さを欠いたパフォーマンスはあまりにお粗末だった。 (C) Getty Images

 現地時間4月14日に行なわれたリーグ・アン第32節で、パリ・サンジェルマンとリールが対戦した。

 2位リールの本拠地に乗り込んだパリSGは、引き分け以上でリーグ・アン連覇が決められる一戦で、開始早々から苦戦を余儀なくされた。

 7分にムニエのオウンゴールで失点を喫したパリSGは、11分にベルナトのゴールで追いついたものの、16分にチアゴ・シウバ、24分にムニエが負傷交代を余儀なくされて、早々と交代カード2枚を消費。さらに35分には、同点ゴールを決めたベルナトが相手MFペペを背後から押し倒して一発退場となってしまったのだ。

 前半終了間際には、両チームの選手たちが激しく競り合うシーンが散見し、荒れ気味の様相を呈した試合は、1-1で迎えた後半開始早々にリールが動かす。51分、イコネのスルーパスに抜け出したペペが、相手守護神アレオラとの1対1を制して冷静にゴールを決めたのだ。

 敗戦すれば、優勝が持ち越しとなるパリSGは、すぐさまギアを上げて、猛攻を仕掛けたが、故障で戦線離脱中のネイマールやカバーニ、ディ・マリアら主力のいない攻撃陣は、この日もアタッキングサードでの創造性と精彩を欠いて、ゴール前に2ラインの堅固なブロックを敷いたリールを突き崩せない。
 
 すると、65分にダメ押し点をリールがもぎ取る。再びイコネが放ったスルーパスに抜け出してエリア内に侵入したバンバが、左足でゴールのニアサイドを射抜く強烈なシュートを沈めたのだ。

 元パリSGの韋駄天のゴールで突き放されたパリSGは、エムバペとドラクスラーの個人技で活路を見出そうとしたが、リール守備陣のタイトなマークを前に自由を得られず……。そして、71分と84分に、CKからガブリエウとフォンテにそれぞれドンピシャのヘディングシュートを決められ、リールに大差をつけられてしまう。

 リーグ・アン連覇が懸かった大一番で、今シーズン初の5失点を喫したパリSGは、最後までショックから立ち直れずに時間を浪費。結局、反撃する力を一切見せられないまま、タイムアップの瞬間を迎えた。

 まさに悪夢のような試合内容で2位リールに1-5と大敗を喫したパリSG。チームの目標でもあるリーグ・アン連覇の行方は、モナコと対戦する次節に持ち越すこととなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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