「ユーベ以外は平凡」「どの選手もワクワクしない!」“悪童”カッサーノ、セリエAをバッサリ切る!

2019年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

嫁には“イクメン”ぶりを暴露される。

かつて悪童と言われたカッサーノは、丸くなったかと思われたが、歯に衣着せぬスタイルは変わらないようだ。 (C) Getty Images

"悪童"で知られたアントニオ・カッサーノも、今では良き父親だ。

 カッサーノは4月12日、水泳選手であるカロリーナ・マルチャリス夫人と一緒に、イタリア衛星放送『Sky Sport』のインタビューに応じた。

 マルチャリス夫人によると、「アントニオは子どもを学校に送ったり、私を手伝ってくれるわ。とてもよくやっているのよ」と、"イクメン"なんだという。

 ただ、父親となり、ピッチから遠ざかっても、カッサーノの歯に衣着せぬ言動は変わらない。以前からセリエAのクオリティーを嘆いているかつての"悪童"は、「別次元のクリスチアーノ・ロナウドを除いて、どの選手にもワクワクしない」と述べた。

「若手で好きなのは、フィオレンティーナのフェデリコ・キエーザだけだ。彼には素晴らしいパーソナリティーやクオリティー、闘争心がある。それ以外、ユベントスを除き、セリエAは平凡だと思うね」

 そのユーベに今シーズン加入したC・ロナウドを別格と評したカッサーノだが、タイプとしてはズラタン・イブラヒモビッチのほうが好きとも話している。
 
「C・ロナウドは大事な試合で決して間違わないし、とんでもないフィジカルだ。ただ、イブラはフィジカルもすごいけど、素晴らしいクオリティーもあり、プレーを生み出すんだよ。C・ロナウドにはゴールマウスが必要で、得点に関しては怪物だ。ただ、タイプとしては、イブラのほうが好きなんだよ」

 ビッグネームでは、かつてローマで一緒にプレーしたフランチェスコ・トッティの話題も欠かせない。引退後にクラブ幹部となったトッティは、重職に就くことを望んでいると以前から言われている。そうしたなかでカッサーノは、「会長になってほしい」と、元同僚に古巣を率いてほしいと語った。

「彼こそがローマを代表し、うまくやれる人材だ。とても賢く、バランスが取れている。ローマとはトッティのことであり、ジェームズ・パロッタやフランコ・バルディーニじゃない」

 一部のメディアは、トッティとダニエレ・デ・ロッシのローマっ子がトップに立つ可能性を報じている。引退後の指導者転身も噂されるデ・ロッシについて、カッサーノは「幹部より監督かな」と持論を展開した。

 これまで数々のお騒がせ言動もあったが、カッサーノも類まれな発想力や技術で見る者を魅了してきた選手だ。いつか、現場に舞い戻って何かしらの役割を担うことがあるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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