「なぜチェルシーにいるのか分からない」渦中のイングランド代表MFはシーズン前から“戦力外”だった――指揮官が明かす

2019年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

サッリ監督は「私のサッカーには合わない」

完全に干されている状況のドリンクウォーター。レスター時代の面影はいまや……。(C)Getty Images

 チェルシーのダニー・ドリンクウォーターは先日、深夜に飲酒運転して交通事故を起こしたことが話題となった。このイングランド代表MFが、シーズン終了までにピッチに立つ可能性は低い。ただそれは、飲酒運転が原因ではなく、マウリツィオ・サッリ監督の構想から外れているからだ。

 昨シーズンにレスターからチェルシーに加入したドリンクウォーターは、サッリ監督が就任した今シーズン、途中出場した夏のコミュニティーシールドを除き、まったく試合に出ていない。

『ESPN』によると、4月10日の練習後にサッリ監督は、「ドリンクウォーターとはマーケットが開いていた8月に話した」とし、戦力外であることを伝え、移籍を勧めたことを明かした。

「別のクラブを探すように言った。私の構想では、彼が試合に出るチャンスはないからだ。その理由も伝えた。だが、彼は残ることを選んだんだ」

 指揮官は「良い青年であり、良い選手だ。だから、とても良い関係にある」と、溝はないとしたうえで、「私のサッカーには合わない」と続けている。

「ここまで試合に出ることがなかったのは、私のシステムやプレースタイルに合わないからだ。それを8月に伝えた。そのうえで、残ることを選んだんだ。だから、状況をしっかりと把握していた」
 
 では、なぜドリンクウォーターは夏も冬も移籍せず、チェルシーに在籍しているのだろうか。サッリ監督は、「分からない。我々が考えを変えるのを願ったのかもしれない」と答えた。

 飲酒運転については、法的な手続きが行われていることもあって深くは語らず、12日に本人と話す予定としている。

 また、チェルシーは11日(現地時間)のヨーロッパリーグ準々決勝・第1レグでスラビア・プラハと対戦するが、週末のプレミアリーグでリバプール戦を控えていることもあり、サッリ監督はエデン・アザールら主力を温存する考えを示唆した。

 英公共放送『BBC』によると、「5、6人の変更」を予定していると明かした。

「明日まで待ちたい。それから(アザールの起用について)決定する」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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