【ルヴァン杯】札幌のルーキー檀崎竜孔がプロ初弾!青森山田の10番が歩んだ選手権以降の険しい道のり

2019年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

入団後に”ミシャスタイル”を習得しようとするも...

1ゴール・1アシストの活躍を見せた檀崎。チームのスタイルにより適応し、さらなる飛躍を遂げられるか注目だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 昨季の高校サッカー界で主役を張った男がプロ初ゴールを奪った。
 
 4月10日に行なわれたルヴァンカップ3節の湘南戦。札幌が4-1で勝利を挙げた一戦で、青森山田出身のルーキー・檀崎竜孔は1ゴール・1アシストの活躍でチームに貢献した。
 
 まず、最初の見せ場は1点リードの40分だ。金子拓郎が左サイドから前線にフィードを送る。相手DFの背後を取った鈴木が抜け出すと、GKの手前でラストパス。後方から駆け上がってきた檀崎は慌てることなく、シュートを流し込んでプロ初得点を決めた。
 
 直後の41分にはゴールをお膳立てしてくれた先輩に恩をアシストで返す。

 ハーフウェーラインを超えたあたりから浮き球で相手DFとGKの間にパスを供給。これに反応した鈴木が冷静にネットを揺らした。
 
 最後まで3-4-2-1のシャドーで出場した檀崎。"高校ナンバーワンアタッカー"の評判通りのプレーで、プロとしての一歩を本当の意味で踏み出した。
 
 思い返せば、檀崎は1月に高校サッカー選手権で優勝するも、その時点でチームはタイでのキャンプに突入。ひとりだけ合流が遅れた。それまでの間は自主トレーニングや高校選抜候補合宿で調整を続けていたが、高卒1年目の選手にとっては大きなハンデキャップである。
 
 そこからペドロビッチ監督のサッカーに適応するべく努力を継続。だが、"ミシャスタイル"の習得は簡単ではないようで、先週に話を聞いた際は「本当に足りないところだらけで、今は本当に色んなことを吸収しないといけない時期。本当に聞く耳を持って、しっかりと今は出来ないことを取り組んでいる。色々難しいことはあるけど、大変ですね」と壁にぶつかっていることを明かしていた。
 
 その際に檀崎は早期活躍のためのポイントとして挙げていたのが、周囲との連携面向上だ。シャドーと1トップがどう絡むのか。「前の3人の関係性を高めて、自分はより前を向いて仕掛けないといけない」と話していただけに、この日の2ゴールは課題に取り組んできた何よりの証だろう。
 
 クラブとの兼ね合いで4月に国際大会に挑む高校選抜からも外れ、黙々とトレーニングを励んできただけに喜びは計り知れないだろう。プロ初得点をきっかけにさらなる成長を遂げられるか。檀崎の挑戦はまだ始まったばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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