【ACL展望】慶南FC×鹿島|敵地で2勝目を掴めるか。内田が離脱中の右SB、気になる代役は?

2019年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

右SBの人選次第で中盤の構成も流動的

故障者/伊東、中村、鈴木、チョン・スンヒョン、内田
出場停止/なし

ACLグループステージ3節
慶南FC-鹿島アントラーズ
4月9日(火)/18:30/昌原サッカーセンター
 
鹿島アントラーズ
今季成績(J1):6位 勝点11 3勝2分1敗 9得点・6失点
 
【最新チーム事情】
●名古屋戦(5日)で土居聖真が今季初得点を記録。
●同じく名古屋戦でレオ・シルバが2試合連続ゴール。
●7日に、遠藤康が31歳の誕生日を迎えた。
 
【担当記者の視点】
 1勝1分で首位の鹿島は9日、敵地でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節、慶南(韓国)戦に臨む。

 5日のJ1リーグ6節では、ホームで名古屋に逆転勝ち(2―1)。大岩監督は「首位の勢いを止めることができたことを次のALCへつなげ、切り替えて臨みたい」と手応えを感じ、中3日での一戦に意気込みを口にした。 

 その名古屋戦では、5節の磐田戦(3月30日)同様に後半の立ち上がりに失点。その悪癖は、スタンドでスカウティングしていた慶南のテクニカルスタッフにも分析されている。指揮官は「失点の部分は、(ACLでも)絶対にしてはいけないということを徹底したい」と語っており、前後半の立ち上がりは細心の注意を払って入るだろう。

 慶南はKリーグ6試合を終え、12チーム中6位と不振が続く。得点は全北現代の12点に次ぐ10点を挙げている一方、失点はワーストとの13点。この一戦でも持ち味の攻撃力で攻め込んでくるだろうが、その勢いに耐えることができれば、逆に相手の守備の脆さをを突くことができる。

 メンバーは一部で変更が見られそうだ。最終ラインは右SBがポイント。磐田戦で内田が負傷し、名古屋戦では平戸が入った。しかし、本職でない平戸のサイドを名古屋に突かれて守勢に回り、後半は永木を配置して流れを変えた。

 本職の小田が入ることも予想されるが、長期離脱から復帰して間もなく、今季の実戦経験が乏しい。平戸、小田、永木のいずれかを起用することが見込まれるが、その選択で中盤の構成も変わってくる。

 永木が右SBに入った場合は、ボランチに三竿が入り、レオシルバとコンビを組むことになるだろう。両翼は左に山口か安部、右に遠藤が入ることが予想される。最近の試合では安部は後半の"切り札"としての出場が多いだけに、山口が先発する可能性も高い。

 FWはルーキーの有馬が遠征に帯同しているが、ACLで抜群の強さをみせているセルジーニョの相棒には金森が入り、今季の公式戦全7戦で失点している手薄な慶南守備陣を突くことになるだろう。「準備はしているし、出たときは得点を狙っていきたい」と常にどん欲な姿勢をみせる金森。今季初得点が期待される。
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