【アジア大会】なでしこ、北朝鮮に敗れ大会連覇はならず

2014年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

2点ビハインドから1点を返すも、あと1点が遠く…。

 なでしこ、連覇はならず――。
アジア大会の女子サッカー決勝で日本は、3大会連続での顔合わせとなった北朝鮮に1-3で敗れ、準優勝に終わった。
 
 序盤、日本は北朝鮮のロングボールを駆使した攻勢に押され気味の展開となる。12分にはセットプレーからのこぼれ球をキム・ユンミに押し込まれ、先制点を許してしまう。日本はこれがアジア大会での11試合ぶりの失点となった。
 
 しかし、北朝鮮のペースが徐々に落ちてくると、日本も宮間あや、阪口夢穂を中心に長短織り交ぜたボール回しからゴールに迫る場面が増えてくる。31分には後方からの縦パスに抜け出した高瀬愛実がGKと1対1になりかけるも、これは相手DFに阻まれた。また41分には宮間のFKから岩清水梓が、43分には有吉佐織のクロスに川澄奈穂美、高瀬が飛び込んで、惜しいチャンスを創出。カウンターから危ない場面も作られたが、守備陣が身体を張って凌ぎ、1点ビハインドで前半を折り返した。
 
 後半は立ち上がりから日本が攻勢に出る。左サイドの吉良知夏、右サイドの川澄らの鋭い突破で北朝鮮の守備ブロックを崩し、チャンスを作り出す。しかし、日本は一瞬の隙を突かれてしまう。52分、カウンターから最終ラインの背後を突かれ、10番のラ・ウンシムに追加点を許した。
 
 2点のビハインドを負う苦しい展開となった日本。失点直後にFW菅澤優衣香を投入して反撃態勢を整えると、56分、川澄のグラウンダーのクロスから追撃の1点が生まれる。エリア内に飛び込んだ高瀬がスルーで後方に流すと、宮間が右足で合わせネットを揺らした。
 
 再び1点差となって、試合は激しく攻守が入れ替わる白熱した攻防に。68分には、CKから長船加奈が決定的なヘディングシュートを放つも、これはわずかにバーの上に外れた。
 
 その後も再三チャンスを掴みながらも、日本は北朝鮮ゴールをこじ開けることができないまま時間は経過していく。そして、87分には再びカウンターから致命的な1点を許してしまう。攻め上がった日本の背後を突いたキム・ユンミのクロスから、途中出場のホ・ウンビョルにヘディングで叩き込まれた。
 
 試合は、このまま1-3でタイムアップ。期待された大会連覇はならなかった。
 
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