「たゆまぬ努力の人だ」STVV冨安健洋がサポーター投票のシーズンMVPに選出!

2019年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

レギュラーシーズンのMVPに選出!

代表戦などで不在にした期間などを除けばほぼすべての試合に出場した冨安。その活躍ぶりを現地サポーターも認めたようだ。 (C)STVV

 日本代表デビューも果たした新鋭は、ベルギーのサポーターにもその実力を認められたようだ。

 現地時間3月31日、ベルギーリーグのプレーオフ2(PO2)の第1節が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)はシャルルロワと対戦。森保ジャパンに招集された鎌田大地と冨安健洋、負傷明けの遠藤航、初スタメンとなった木下康介が先発し、3-1で勝利を飾った。

 プレーオフ2(PO2)は、レギュラーシーズンの7~15位と2部の3チームを加えた計12チームをA、Bのふたつのグループに分け、6チームが総当たり戦を実施。全日程を終えた後、プレーオフ2Aとプレーオフ2Bの1位同士が対戦し、勝者にはヨーロッパリーグ(EL)予選の出場権を懸けたPO1のチームとの対戦権が与えられる。

 EL出場を目指す同クラブにとって、非常に大切なPO2初戦のキックオフ前に、STVVサポーターズクラブ「Spionkop Geel-Blauw」が主催する2つの賞の表彰式が行われた。

 レギュラーシーズンで活躍した選手のうち、クラブの繁栄に貢献した証である「ミスター・STVV」にはGKケニー・ステッペが選出されたことが発表された。そして、サポーター投票によって決まるシーズン最優秀選手(MVP)には、冨安健洋が選ばれたことが併せて発表された。冨安はピッチ中央でサポーター代表からトロフィーを受け取り、顔を綻ばせた。

 冨安は、2018年1月にSTVVに加入。今シーズンはここまで27試合に出場して1ゴールを挙げている。20歳という若さでチームの柱に成長し、周囲の信頼も厚い。

 陰での努力を怠らない姿勢は監督やチームメイトが認めるところで、サポーターの評価も高い。現地サッカー専門メディア『VOETBAL belgie』は、「20歳の若者ながら、たゆまぬ努力の人であり、将来有望な若者である。彼のハードワークは誰もが知っている。日本代表でも欠かせないピースになりつつある」とそのポテンシャルだけでなく、サッカーへの取り組み方も称えている。

 受賞にあたって冨安は、クラブを通じて「(受賞は)ありがたいですし、最優秀選手に見合った活躍をしないといけないと思います。まだシーズンは終わっていないので、ピッチでサポーターに感謝を表現しないといけないなと感じます」とサポーターへの感謝を伝えた。

 PO2の第2節は、4月3日(現地時間)にアウェーでベールスポットと対戦する。シーズンMVPを受賞した冨安の活躍を、サポーターはおおいに期待していることだろう。

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