「黙ってろ! クソッタレ!」ウェストハムの“悪童”がファンに暴言を吐いて物議。一体なぜキレた?

2019年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファンの信頼はガタ落ちに…。

不振に喘いでいるアルナウトビッチ。そのうえファンとの関係が最悪なものとなってしまった。 (C) Getty Images

 ウェストハムの"悪童FW"は、堪忍袋の緒が切れてしまったようだ。

 現地時間3月30日に行なわれたプレミアリーグ第32節で、本拠地にエバートンを招いたウェストハムは0-2と完封負け。順位も11位に転落してしまった。

 しかし、その試合結果以上に大きな波紋を広げているのが、ウェストハムのストライカー、マルコ・アルナウトビッチの振る舞いだ。
 2トップの一角で起用されたオーストリア代表FWは、今年1月2日のブライトン戦以来となる得点を目指したが、67分に交代を命じられ、この日も不発に終わってしまう。結果を残せなかったアルナウトビッチは不満げな表情を浮かべながらベンチに戻った。

 当然、不振のエースには厳しい野次が飛んだ。すると、アルナウトビッチの溜まりに溜まっていたフラストレーションが溢れ出てしまう。ベンチに脇にいたファンの方を向くと、「黙ってろ! クソッタレ!」とぶちまけてしまったのだ。

 このシーンが中継カメラに抜かれ、SNSで一気に拡散されると、ウェストハム・ファンからは、「点も取れずにこの態度。いったいコイツは何様だ」や「もう俺たちの知っているアーニー(アルナウトビッチの愛称)ではない」、「契約延長は失敗だった」、「もう売れるまでベンチに置いておいたほうが良い」といった非難の声が殺到。ネット上で大きな話題となった。

 アルナウトビッチとウェストハム・ファンの関係がここまで崩れたのには理由がある。発端は、今年1月の移籍市場で中国の上海上港から週給30万ポンド(約4300万円)という好条件のオファーが届き、クラブへ退団を直訴したことだった。

 しかし、ウェストハムはこれを固辞。結局、アルナウトビッチは新たに3年契約を締結して残留をしたものの、好待遇につられて退団を望んだ挙句、結果として契約延長でこれまでよりも多くの給料を手にしたことで、サポーターの信頼はガタ落ちとなったのだ。

 今回の言動によって、ウェストハム・ファンのアルナウトビッチに対する信頼は、もはや死地に墜ちたと言っても過言ではないだろう。その状況下で、満足なパフォーマンスが続けられるのか。今頃、自身の振る舞いを悔やんでいるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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