久保裕也は先制点に繋がるFKを獲得! 3発完封のニュルンベルク、6節以来の勝利で最下位を脱する

2019年03月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

暫定17位浮上! 次節は残留争いのライバルと直接対決

昨年9月29日以来となるリーグ戦3勝目を挙げたニュルンベルク。久保は、効果的なプレーは決して多くなかったものの、勝利に貢献したことは間違いない。 (C) Getty Images

 3月30日(現地時間)、ブンデスリーガ第27節が行なわれ、ニュルンベルクは3-0でアウクスブルクを下した。

 現在、リーガ4連敗中の最下位ニュルンベルクが、14位ながらも24節はドルトムントを下す大番狂わせを演じ、直近3試合では2勝1分けの好成績を残しているアウクスブルクをホームに迎えた一戦。久保裕也は前線右サイドとして、6試合連続でスタメンに名を連ねた。

 立ち上がりはアウェーチームが攻勢に立ち、2分にク・ジャチョルが倒されて得たFKをグレゴリチュが直接狙ってファーストシュート。その後も立て続けに、縦に速い攻撃を仕掛けていく。

 しかし、すぐにニュルンベルクも攻撃を仕掛けるようになり、12分にはCKからファーサイドのエベルトンが惜しいヘディングシュート。相手DFに当たってCKとなり、今度はファーサイドに走り込んだミュールがダイレクトで合わせたが、枠を捉えられない。

 さらに15分、ロングスローから流れたボールを、ケルクがダイビングヘッドで押し込むも、GK正面。ケルクは直後にも、ペナルティーエリア内で好機を迎え、惜しいボレーシュートを放った。

 しばらくはホームチームが主導権を握るが、アウクスブルクは17分にバイアーが強烈なミドル、24分にはグレゴリチュのシュートが流れてチ・ドンウォンにシュートチャンスが訪れ、さらに29分に右のクロスを受けてマックスが連続してフィニッシュまで持ち込む。

 久保は右サイドで精力的に上下動を繰り返すが、攻撃ではパスがずれることが多く、周囲とかみ合っていない印象。アディショナルタイムにはカウンターから2度クロスを入れたが、これもチャンスには結び付かなかった。

 スコアレスで迎えた後半、最初に相手ゴールに迫ったのはやはりアウクスブルクで、47分にエリア内でグレゴリチュが決定的なシュートを放つも、エベルトンの身体を張ったブロックに阻まれる。

 しかしニュルンベルクは52分、久保が倒されて得た右サイドでのFKを、ファーサイドからゴール前に走り込んだイシャクがダイレクトボレーで合わせ、GKコーベルの牙城を崩して先制に成功した。

 スタジアムが大いに盛り上がるなか、活気づいたホームチームは攻勢を続け、久保も左サイドにポジションチェンジするなど積極性を増し、57分にはカットインから最初のシュートを放つ。

 しばし劣勢を強いられたアウクスブルクだが、間もなく反撃に転じ、61分にはバイアーが再び矢のようなミドルをGKマテニアに浴びせる。これを好反応でセーブされると、直後にはCKからダンソが打点の高いヘッドで相手ゴールを脅かした。

 67分、久保のファウルによるFKから、アウェーチームはグレゴリチュがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドで無効となる。

 ニュルンベルクがリードを保ったまま終盤を迎え、アウクスブルクのスピーディーな攻撃をはね返しながらカウンターを狙い、77分にはバウアーがダイレクトシュートでゴールネットを揺らす。決定的な1点と思われたが、オフサイドポジションにいた久保にボールが触れたとして、これも認められない。

 試合を決め損なったホームチームだが、守備に意識を置きながらも決して受け身とはならず、敵陣で長くプレーを続けながら試合終了の時を待つ。久保は84分、イリチェビッチと交代でベンチに退いた。

 アウクスブルクは87分、左クロスが上がると、ファーサイドでチ・ドンウォン、グレゴリチュがフリーでヘディングシュートを放とうとするが、わずかに届かない。直後にも混戦から好機を掴むが、必死に守るニュルンベルクの守備陣にはね返される。

 すると、ピンチをしのいだニュルンベルクはカウンターから交代出場のペレイラがボールを運び、冷静にシュートを決めて勝ち越し。これでほぼ勝利を決めたホームチームは、さらにアディショナルタイム、レーベンがドリブル突破からエリアに侵入して、ダメ押しの3点目を挙げた。

 6節のデュッセルドルフ戦(この試合も3-0)以来となる白星で、ようやく3勝目を挙げたニュルンベルク。暫定ながら最下位を脱出した彼らは、ここから浮上を遂げることができるか。次節は4月6日、奇しくも残留争いのライバルでもあるシュツットガルトの敵地に乗り込む。
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