J2唯一未勝利の千葉が今季初勝利!新体制2戦目での歓喜に江尻監督は「選手がよく頑張ってくれた」

2019年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

江尻監督は佐藤寿人についても言及!

就任2試合目で初勝利を掴んだ江尻監督。次節はホームで今季初の連勝を狙う。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J2開幕から約5週間。遅ればせながら千葉にもようやく春がやってきた。

 3月30日、J2の6節が各地で行なわれ、千葉は敵地で福岡と対戦。拮抗した展開で進むなか、勝負に蹴りを付けたのは途中出場の茶島雄介だった。80分にゴールから約22mの位置でFKを獲得すると、右足で直接ゴールを狙う。コース、スピードともに申し分のない一撃はネットに突き刺さり、千葉に今季初勝利をもたらす決勝弾となった。

 今季の千葉は開幕から未勝利が続くと、4節終了後にフアン・エスナイデル前監督を電撃解任。今季のJリーグでもっとも早いタイミングで監督交代を決断し、クラブOBの江尻篤彦コーチを監督に据えた。

 9年ぶりに指揮官を務めるクラブ生え抜きの将は前節から指揮を執るも、終盤にセットプレーから追い付くのが精いっぱい。1-1で京都と引き分け、またしても勝利を掴めずに今節を迎えた。

 その福岡戦では先発を予定していた主将の佐藤勇人がウォーミングアップ中に負傷し、急遽ベンチ外に。代わりに田坂祐介をスタメン起用するなど、万全とは言えない状況でキックオフとなった。

 ふたを開けてみれば僅差のゲーム。どちらに勝利が転がり込んでも不思議ではなかったが、チーム一丸となって掴んだ勝利に、江尻監督も胸を撫で下ろしたことだろう。
 
 今季初勝利を挙げた"新生ジェフ"。試合後、江尻監督がフラッシュインタビューに応え、「福岡さんに対してどうすればいいかを1週間考えながらやって、選手はよく戦ってくれたと思います」と、選手たちの奮闘を労った。

 決勝弾については「茶島はあれを持っている。ずっと左(利きのキッカー)でいっていたので、右(利きのキッカー)ができたので相手も困ったのではないかなと思います」と、FKを直接決めた27歳の技巧派MFに賛辞を惜しまなかった。
 
 また、指揮官はリーグ戦では2001年11月17日の名古屋戦以来、約17年半ぶりに千葉の一員として出場した佐藤寿人についても言及。

 復帰後初の試合でチームのために献身したベテランFWに対し、「本当にベテランの味を出してくれて、何をしないといけないのかをよく理解してくれていた。(今後は)得点をする彼の良さをもっともっと引き出してあげたい」と一定の評価を与えた。
 
 ようやく初白星を挙げた千葉。江尻監督の下で巻き返すべく、次は今季初の連勝を狙う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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