【神戸】ポドルスキとイニエスタが“口を揃えて”語った、ガンバ戦で逆転できた要因は?

2019年03月31日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

貫き通した「自分たちのサッカー」

G大阪戦の神戸はポドルスキを中心に、イニエスタ(8番)やビジャ(7番)との連係で逆転勝利を収めた。写真:山崎 賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ5節]G大阪 3-4 神戸/3月30日/パナスタ

 鮮やかな逆転劇だった。

 ガンバ大阪の電光石火のカウンターに屈し、ヴィッセル神戸は序盤に2点を先行された。しかし、前半終了間際にルーカス・ポドルスキのボレー弾で1点を返すと、54分にはアンドレス・イニエスタとポドルスキの連係で左サイドを打開し、最後はダビド・ビジャがヘッドを決めて同点。一度は勝ち越しを許すも、終盤に古橋亨梧と途中出場した田中順也のコンビネーションで2ゴールを奪い、見事に逆転勝利を収めた。

 試合後、1ゴール・1アシストを決めたポドルスキは勝因を次のように語った。

「リズムを掴めなかった時間でも、自分たちのやりたいことを続けていた。最初に0-2から1点を返したところでみんなが自信を持ち始めて、そこから自分たちのサッカーを前に推し進めようと、もっと気持ちが前に出た。ゴールシーンはすべて狙い通りで、自分たちのサッカーを貫き通したことが、結果につながったと思います」
「自分たちのサッカー」とは、バルセロナのようにパスをつなぐ、ポゼッションスタイルのことだろう。パスで崩し切ろうとする姿勢は一貫していた。そして、2点目の起点になったイニエスタも、ポドルスキと口を揃えた。

「チームとしての強さは、自分たちのやっていることを信じ切れたところにあったと思います。チーム全体としても良い活躍ができました。普段プレータイムが少ない選手も活躍してくれて勝ったことは、チームにとって大きなプラスだと思います」

 G大阪に勝利し、神戸はリーグ4位に浮上。ここ4試合は負けなしと好調だ。ポドルスキが「良いサッカーをするだけではなくて、良いサッカーをして勝ち切りたい。確かな手応えはチーム、個人としても感じています」と言えば、イニエスタも「シーズン序盤は良い働きができています。自分たちを信じて結果も伴っているので良い流れだと思います」と述べる。

 豪華助っ人たちが牽引する神戸が、J1でまだまだ猛威を振るいそうだ。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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