スポットライトの当たらない地味な日々にも…。
チェルシーに移籍してからは、出場機会のないグリーン。イングランド代表のゴールも守った名手は、現状にいかなる思いを抱いているのだろうか。 (C) Getty Images
華やかな表舞台とは縁遠く、スポットライトの当たらない第3GK。地道な努力と忍耐が求められるこのポジションについて、チェルシーのベテランGKが興味深い本音を明かしている。
この度、英公共放送「BBC」のインタビューで第3GKの役柄について語ったのは、元イングランド代表守護神で、現在はチェルシーに所属しているロバート・グリーンだ。
1999年にノーリッジでプロキャリアをスタートさせると、その後はウェストハム、QPR、リーズ・ユナイテッド、ハダースフィールドで正GKの座を射止め、イングランド代表としても、2010年の南アフリカ・ワールドカップ本大会でプレーするなど、公式戦通算634試合でゴールを守ってきた。
このように輝かしい実績を築いてきたグリーンだが、昨夏にチェルシーへ完全移籍してからは、ケパ・アリサバラガとウィリー・カバジェロの後塵を拝し、ベンチにも入れない"3番手"としての生活を続けている。
現状について、「もちろんキャリアをスタートさせたとき、『第3GKをやってみたい』とは少しも思っていなかった」と語る39歳は、しかし「クラブが上手くいっているし、不平不満は言えないよ」と、現状を肯定的に捉えている。
「キャリアが進むにつれて、状況は変わっていくものなんだ。もちろん、自分が思っていた以上に試合に絡めていないのは事実だ。でも、それは加入する前から明らかにされていたことでもあった。もし、他のGKがフィットしていれば、自分の役割がこういうものになることはわかっていたんだよ。」
この度、英公共放送「BBC」のインタビューで第3GKの役柄について語ったのは、元イングランド代表守護神で、現在はチェルシーに所属しているロバート・グリーンだ。
1999年にノーリッジでプロキャリアをスタートさせると、その後はウェストハム、QPR、リーズ・ユナイテッド、ハダースフィールドで正GKの座を射止め、イングランド代表としても、2010年の南アフリカ・ワールドカップ本大会でプレーするなど、公式戦通算634試合でゴールを守ってきた。
このように輝かしい実績を築いてきたグリーンだが、昨夏にチェルシーへ完全移籍してからは、ケパ・アリサバラガとウィリー・カバジェロの後塵を拝し、ベンチにも入れない"3番手"としての生活を続けている。
現状について、「もちろんキャリアをスタートさせたとき、『第3GKをやってみたい』とは少しも思っていなかった」と語る39歳は、しかし「クラブが上手くいっているし、不平不満は言えないよ」と、現状を肯定的に捉えている。
「キャリアが進むにつれて、状況は変わっていくものなんだ。もちろん、自分が思っていた以上に試合に絡めていないのは事実だ。でも、それは加入する前から明らかにされていたことでもあった。もし、他のGKがフィットしていれば、自分の役割がこういうものになることはわかっていたんだよ。」
キャリアでのなかで、初めての経験を味わっている大ベテランだが、我慢の日々には「新しい発見もある」という。とりわけ試合当日には、今までに経験してこなかった"多くの任務"をこなしているようだ。
「僕はチームのすべてのミーティングに出て、ウォーミングアップにも参加する。そこでは球拾いをやったり、シュート練習やクロスボールを蹴る仲間をサポートする。
そこから、試合に出るメンバーはピッチ入場に向けて準備をするけど、僕のやることは違う。ホームゲーム、アウェーゲームに関係なく、ロッカールームでお茶を作ってから、スタンドに用意された自分の席に向かうんだ。
もちろん、簡単ではない。自分自身のモチベーションをいかに保つかが鍵だと思っている。ただスタンドからは、ベンチやピッチ上からでは見ることができないものが見えるんだ。それは面白いね。
僕は長いキャリアを通じて、多くの知識や経験、それから自分の意見を持っていて、それを口に出さないのはもったいないことだと思っている。だから、僕はここにいる限り、チームに意見を伝えるようにしているんだ」
ピッチ内外で、これまで経験してなかったことを「学べている」というグリーン。チェルシーというビッグクラブの一流プレーヤーやスタッフたちと仕事を共にする日々は、39歳の大ベテランにとって刺激的なようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部