36歳FWがイタリア代表の最年長得点記録を更新!「17歳年下」への絶妙アシストも!

2019年03月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

セリエAでは得点ランクのトップに躍り出る。

リヒテンシュタイン戦でPKを2発沈めたクアリアレッラ。(C)Getty Images

 イタリア代表FWのファビオ・クアリアレッラが、6―0と大勝した現地時間3月26日のリヒテンシュタイン戦(EURO2020予選2節)で偉大な新レコードを樹立した。
 
 35分と45分にPKでしっかりゴールネットを揺らしたベテラン・ストライカーは、36歳と54日でイタリア代表の最年長得点記録者に。トップ5は以下の通りとなっている。
 
1位ファビオ・クアリアレッラ:36歳と54日
2位クリスティアン・パヌッチ:35歳と62日
3位アントニオ・ディ・ナターレ:34歳と241日
4位ファビオ・カンナバーロ:34歳と146日
5位アンドレア・ピルロ:34歳と28日
 
 さらにクアリアレッラは70分、クロスをヘディングで落としてモイゼ・ケーンの得点をアシスト。最年長36歳のパスから最年少の19歳がゴールを決めるという、アッズーリの世代間融合の象徴となった。
 
 サンプドリアに所属するクアリアレッラは、大ベテランながら昨シーズンに続いて今シーズンも意気軒昂で、28節を終えたセリエAでここまで挙げた21ゴールはあのクリスチアーノ・ロナウド(19点)を超える得点ランクの1位だ。しかも7アシストと周囲を活かす能力も高い。
 
 その活躍ぶりはロベルト・マンチーニ代表監督の目にも止まり、2月の代表ミニ合宿に参加。そしてこの3月のEURO予選で正式に代表復帰し、3月23日のフィンランド戦で実に3048日ぶり(2010年11月17日以来)に代表戦のピッチに立っていた。
 
 まさに老いてますます盛んなクアリアレッラは試合後、次のような喜びのコメントを残している。
 
「素晴らしい夜になった。事前に決めたPKキッカーはジョルジーニョとボヌッチだった。でも彼らは私に譲ってくれたんだ。後半はみんな3点目を取れるように動いてくれていた。サポートしてくれたすべての仲間に感謝したい。それとサポーターのスタンディングオベーションにも感動したよ。美しい試合だったね。36歳という年齢を自分ではまったく感じないよ」
 
 マンチーニ監督も「素晴らしい選手であり、素晴らしい人間。EUROに招集するか? それを現時点で答えるのは難しいよ。でも、今のファビオは調子が良いね」と称賛。その指揮官が大きな期待を寄せたマリオ・バロテッリがやはり安定感に欠け、チーロ・インモービレやアンドレア・ベロッティも代表戦ではピリッとしないアッズーリのCF陣を考えると、クアリアレッラは今後も貴重な戦力になっていく可能性が小さくない。

【PHOTO】かっこよすぎる! イタリア代表×アルマーニの最強コラボ!
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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