代表戦を終え、今度はパリSGとのビッグマッチ。昌子源は相手を“ムカつかせ”られるか

2019年03月27日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「相手がパリだろうが勝ちにいかないといけない」

ボリビア戦は出場の機会がなかった昌子。体力は温存できただけに、週末のパリSGとの一戦はピッチに立ちたい。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2019]日本 1-0 ボリビア/3月26日/ノエビアスタジアム神戸
 
 コロンビア、ボリビアと対戦した3月シリーズで、昨夏のロシア・ワールドカップ以来、日本代表に招集された昌子源は、コロンビア戦はフル出場を果たしたが、ボリビア戦はベンチに控えたままだった。
 
 現在はフランスのトゥールーズに所属し、1月19日の21節・ニーム戦で新天地でのデビューを飾って以降、リーグ・アンでは連続フル出場を続けている。もはやチームにとって不可欠な存在であり、欧州の地でも充実の日々を送っているようだ。
 
 代表ウィークを終えた後の週末の3月31日には、ホームでパリ・サンジェルマン戦が控えている。目下、断トツの首位に立つビッグクラブとの一戦。出場について聞けば、「それは監督に聞かないと分からないです。保障はないので」と明言を避けた。
 
 とはいえ、昌子本人は「もちろん、準備はしないといけない」とピッチに立つつもりでいる。残念ながらブラジル代表のネイマールは右足を負傷中だが、フランス代表のエムバペほか、錚々たるビッグネームを擁するチームとの対戦こそ、昌子が望んでいることだ。
 
「"そのレベル"を知りたいから移籍したわけで。パリ相手やから縮こまるんじゃなくて、どんどんトライして、ミスして失点しても、そのチャレンジが良かったなと思いたいし。もちろん、サッカー選手として、相手がパリだろうが勝ちにいかないといけない。そのなかで、今の自分が思っている、どうしたらいいか、こういう対応をしてみようとか、そういうのをトライしていきたい」
 
 現在は14位のトゥールーズに対し、パリSGは「本気じゃないかもしれん。どういうモチベーションでいるかは、あの人らの立場になってみないと分からん」。それでも「チャレンジしないと意味がない」と意欲的だ。
 
 仮に、相手が余裕をかましてきたら、自らのプレーで本気にさせればいい。「そう。そういうね、"こいつ、けっこうやるな"とか、ムカつくなと思ってくれるだけで」。自分が今、どれだけの力があるのか。それを知るために、"ガチ"の勝負に持ち込みたい。
 
「今回、日本に戻ってきて、試合にも出て、身体的には(代表戦が)楽しみっていう、気持ちの部分で良かったけど、次、向こうに帰ったらどうなのか」
 
"欧州組"として、代表とクラブの掛け持ちがどう影響するのか。それも初めての体験となる。そんな週末のパリSGとの一戦に向けて、昌子は「厳しいと分かっているけど、やっぱり勝ちたいし。頑張ります」と気持ちを引き締めた。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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