「日本の若きストライカーが勝利を引き寄せた」AFC公式がハット達成のU-22日本代表FW上田綺世を賞賛

2019年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半から出場した上田

後半だけで3点を奪い攻撃を牽引した上田。前線でのポストプレーも光った。 写真:佐藤博之

 3月22日、来年1月にタイで開催されるU-23アジア選手権の一次予選がミャンマーで開幕。U-22日本代表がマカオとの一戦に臨み、8-0の大勝を収めた。

 A代表とU-22代表の監督を兼任する森保一監督に代わり、横内昭展コーチが監督代行として指揮を執った一戦で、最もインパクトを残したのは後半から出場した上田綺世だ。

 前半をスコアレスドローで折り返した日本は、後半から先発したボランチの齊藤未月に替えてFWの上田を投入。3‐4‐2‐1から3-5‐2にフォーメーションを変更し、前田大然と2トップを組ませた。

 すると、この采配がピタリと当たる。51分に、三好康児のCKに町田浩樹が頭で合わせて先制点を挙げた、その3分後だった。前田が右サイドから切り込んで崩した後、低めのクロスを入れると、上田がDFを背負いながらも右足で合わせ、ゴールネットを揺らしたのだ。

 これで完全に波に乗った若き日本代表は、60分にも三好からのクロスを上田が右足でボレーシュートを決める。67分に遠藤渓太、69分に前田が続くと、70分には上田がこの日3点目となるゴールを決めてハットトリックを達成。72分に前田、78分には途中出場の久保建英のCKを板倉が決め、ゴールショーは幕を閉じた。

 アジアサッカー連盟(AFC)は「若き日本チームが羽ばたいた!」と、U-22代表を称賛している。

「上田のハットトリックは日本の勝利を力強く呼び込むものだった。対峙したマカオは、試合開始直後は素晴らしいプレッシャーでアジアの強豪を苦しめていたが、後半に失速してしまった。町田の先制ゴールでマカオの砦を破壊した日本代表は、瞬く間にリードを広げた。上田と前田、日本のストライカーふたりが前線で勝利を引き寄せる働きで己のタスクをこなし、最後に板倉が1点を加え、ヤング・サムライブルーの勝利を彩っている」

 グループIに入った日本は、日本時間24日17時30分にキックオフ予定の第2戦で、東ティモールと激突。その2日後にミャンマーと対戦する。

 40度を超える過酷な環境に苦しみながらも、躍動した若き日本代表。この勢いですんなりと一次予選を突破できるか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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