EURO2020予選が開幕! ベルギーは苦労しながらもE・アザールの2ゴールなどでロシアを下し白星発進

2019年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

先制直後に守護神がボールを奪われ同点に…

E・アザールは抜群の存在感を示し、3ゴール全てに絡んだ。 (C) REUTERS/AFLO

 3月21日(現地時間)、欧州各地でEURO2020予選がスタート。グループIではベルギーが3-1でロシアを下した。
 
 ネーションズ・リーグではスイスに大敗を喫して決勝大会進出を阻まれた世界3位のベルギーが、昨夏の自国開催のワールドカップで躍進を遂げたロシアをブリュッセルに迎えた一戦、2分にアウェーチームがジューバのヘッドでファーストシュートを放つが、直後にベルギーは決定機を作る。
 
 エースのE・アザールが中央をドリブルで突き進んでスルーパスを入れると、バチュアイがDFラインの裏に抜け出すが、すかさず飛び出したGKギレルメにシュートコースを塞がれ、最初の決定機を逃す。
 
 時間の経過とともにベルギーのボールポゼッションは高まり、14分、左のE・アザールから逆サイドのカスターニュにグラウンダーのパスが通り、折り返しをティーレマンスが受けて右足を一振。シュートは左隅に突き刺さってホームチームが先制に成功した。
 
 ところがその直後、バックパスを受けたGKクルトワが背後からジューバに寄せられ、体勢を崩した状態で出したパスをチェリシェフにカットされて無人のゴールに流し込まれ、あっという間に追いつかれてしまう。
 
 その後、ベルギーは敵陣深くまで攻め入り、緩急の変化をつけてのパスワークでの突破を試みるが、ロシアの堅固な守備ブロックを崩すまでには至らず、シュートも遠めからのものが多くなる。一方のロシアは守勢が続くも、時折カウンターを仕掛けてチャンスを作りかけた。
 
 38分、ベルギーは相手CKから高速カウンターを発動。W杯日本戦での決勝ゴールを思い起こさせるような場面だったが、バチュアイの決定的なシュートは、懸命に戻ったロシアDFがゴールライン上でクリアして事なきを得る。
 
 このまま前半を終えるかと思われた44分、ベルギーは右からペナルティーエリアに侵入したE・アザールが、切り返したところでジルコフに引っかかって倒れ、PKを獲得。これをアザール自身がGKの逆を突いて決め、勝ち越して試合を折り返すこととなった。
 
 後半、序盤はロシアがボールを保持する時間が続き、アフメトフがミドルをクルトワに浴びせるなど、攻勢に立つ。巧みなボールカットでカウンターを仕掛け、57分にはここから好位置のFKというチャンスも生まれた。
 
 ベルギーは押し込まれ、自陣ゴール前で必死にクリアするという、前半にはなかった劣勢を強いられたが、60分を迎えるあたりでようやく攻撃のギアを上げ、敵陣深くに攻め入れるようになる。
 
 スピーディーなパスワークからE・アザールがエリアに侵入するなど、ゴールに近づいていたベルギー。しかし、ロシアが守備の陣形を整えると押し戻されるようになり、ゴール前に入れたボールもはね返され、試合は膠着状態となる。
 
 ロシアが盛り返しつつあった79分、E・アザールが高速ドリブルで運び、左へ流すとT・アザールがダイレクトでクロス。これをゴール前でバチュアイが左足で合わせるが、ボールは左ポストにはじき返される。
 
 しかし88分、ベルギーはメルテンスの右からのクロスをゴール前でバチュアイとDFが競り合ってこぼれたところを、フリーのE・アザールが押し込み、試合を決定づける追加点を奪った。
 
 ロシアはアディショナルタイムに入り、ゴロビンがメルテンスに対する報復行為で2度目の警告を受けて退場となり、数的不利まで負っては、追撃のゴールは望むべくもなかった。
 
 ベルギーは苦しむ時間帯もあったが、エースが仕事を果たして勝点3を奪取。次節は24日にキプロスとアウェーで対戦。ロシアは同日、同じくカザフスタンのホームに乗り込む。

 なお、3月21日に行なわれたEURO2020予選の結果は次頁の通り。

次ページ3月21日のEURO2020予選・試合結果

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