コロンビア戦、森保ジャパンは要警戒! 南米随一の名門で研鑽を積む韋駄天「セバスティアン・ビジャ」

2019年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボカの逸材がキンテーロの穴を埋めるか?

ボカで右ウイングの定位置を確保しているビジャ。その才能は疑いの余地がないだけに日本にとって脅威となる。 (C) Getty Images

 3月22日、日本代表はコロンビア代表との親善試合に臨む。

 昨夏に行なわれたロシア・ワールドカップのグループリーグで対戦し、当時の西野ジャパンが2-1で勝利して以来、通算5度目となる今回のマッチアップ。森保一監督がその試合で先制ゴールを決めた香川真司らを初招集したこともあり、大きな注目を集めている。

 コロンビアの招集メンバーの顔触れを見ても、今年2月にカルロス・ケイロス体制発足後、初の公式戦ということもあり、ハメス・ロドリゲスやラダメル・ファルカオ、ダビンソン・サンチェス、ジェリー・ミナなど、攻守にほぼベストメンバーを招集している。

 ただ、不安要素がないわけではない。というのも、今回の遠征直前にチームで指折りの技巧を持つレフティーの司令塔で、日本からゴールも奪ったファン・フェルナンド・キンテーロが、所属するリーベル・プレートでの試合中に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、長期離脱を余儀なくされたからだ。
 
 6月のコパ・アメリカでもハメスやファルカオとともに攻撃の軸になるはずだったキンテーロの離脱は、間違いなく痛手だ。しかしながらコロンビアのアタッカー陣はまさに多士済々で、ほかにも数多くのタレントを揃えている。なかでも"隠し玉"的な存在として注目したいのが、右ウイングを主戦場とするセバスティアン・ビジャだ。

 現在22歳のビジャは、2014年8月、17歳の時に地元のデポルテス・トリマでプロキャリアをスタートさせた。そして、その傑出したプレーが認められ、昨夏にアルゼンチンの超名門ボカに電撃移籍を果たすと、瞬く間にレギュラー格に成長。昨年末に相次ぐ延期騒動で大きな話題となったコパ・リベルタドーレス決勝にも出場するなど、いまや南米随一のメガクラブで定位置の座を射止めている。

 まだ粗削りながら、類稀なテクニックとスピードを利したドリブル突破が最大の武器。右サイドで縦に仕掛けてから送り込む鋭いクロスは、ハメスやキンテーロにはない特徴とと言える。また、カットインからのミドルシュートも持ち併せた、対峙するマーカーにとっては実に厄介なアタッカーだ。

 代表キャップがまだ2つしかないビジャにとって、来るコパ・アメリカ出場に向けて、この日本戦は重要なアピールの場だ。米サッカー・メディア『The Hard tackle』は、「ケイロスは若手にチャンスを与える」と見立てて、4-2-3-1の2列目右サイドでビジャが先発するのではないかと予想している。この打開力に長けた逸材には、森保ジャパンも警戒する必要がありそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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