「僕は右サイドの選手じゃない」“絶好調”乾貴士が見せたこだわり【日本代表】

2019年03月20日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「コンディションは上がっている」と手応え

クラブで好調を維持している乾。ロシアW杯の時と同じ14番を背負って3月シリーズに挑む。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 3月22日にコロンビア戦(日産スタジアム)、26日にボリビア戦(ノエビアスタジアム神戸)を控える日本代表が20日、神奈川県内でトレーニングを行なった。

 ロシア・ワールドカップ以来の代表復帰を果たした香川真司とともに注目を集めるのが、MF乾貴士だ。1月に移籍したアラベスで2試合連続ゴールを挙げるなど好調を維持し、加入後はチームも6戦無敗(3勝3分け)。ここまでラ・リーガで5位と大躍進を見せているチームの牽引車となっている。

 これまで日本代表では左サイドでの出場が多かったが、アラベスでは右サイドが主戦場。左サイドのホニと頻繁にポジションチェンジをしながら抜群の連携を見せ、このポジションがすっかり板についてきた。

 ただ、その点については、「だからと言ってすぐ律(堂安)の代わりに出られると思っていない。これまでほとんどやったことがなかったポジションで新鮮ですけど、チーム事情でそうなっているだけで、僕は右サイドの選手じゃないんで」と、あくまで左サイドへのこだわりをのぞかせた。
 

 アジアカップではバックアッパーに甘んじ、3試合のみの出場に終わった。ただ、当時とは状態がまったく違う。

「あの時はクラブでほとんど試合に出ていなかった。コンディションは上がっている」

 この3月シリーズを「アピールの場」と位置付けた乾。「律、拓実(南野)、翔哉(中島)の3人は日本の武器だと思う。そこに割って入れるように結果を残すだけです」と力強く語った。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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