元日本代表の水野晃樹が相模原へ加入!オシム監督の薫陶を受けた北京五輪世代のクロッサー

2019年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季は夏に鳥栖から熊本へ期限付き移籍。12試合に出場したものの…

水野はオシムジャパン時代に日本代表で4試合に出場した実力者。経験値は群を抜くだけに、相模原では精神的支柱として期待が懸かる。(C)SOCCER DIGEST

 3月19日、J3のSC相模原はJ1のサガン鳥栖に昨季まで所属していた水野晃樹を獲得した。背番号は千葉でルーキーイヤーに付けた29に決まっている。

 2列目を主戦場とする水野は清水商高(現清水桜が丘高)から、2004年にジェフユナイテッド千葉(現ジェフユナイテッド市原・千葉)に加入。ルーキーイヤーにリーグ戦初ゴールを挙げると、翌年からはレギュラーに定着した。

 2006年にはナビスコカップ(現ルヴァンカップ)でMVPを受賞し、リーグ戦でも攻撃を牽引。千葉時代に薫陶を受けたイビチャ・オシム監督からも高く評価され、2007年に代表デビューを果たすまでに成長を遂げた。
 
 2008年1月には、その能力を買われ、スコットランド1部のセルティックに完全移籍。しかし、ベンチを温める試合が多く、U-23代表のメンバーからも漏れて同年の北京五輪出場は叶わなかった。

 2010年6月に加わった柏レイソルでは怪我に苦しめられ、国内復帰戦となった千葉戦で右膝の前十字靭帯を損傷。以降も思い通りのプレーができず、2013年に甲府へ移籍した。

 その後も国内のクラブで活躍し、2015年に古巣の千葉に復帰。だが1年で退団し、2016年はベガルタ仙台でプレーした。

 翌年から籍を置いていた鳥栖では出場機会を得られず、昨季は夏にロアッソ熊本に期限付き移籍。12試合に出場したものの、保有元の鳥栖をシーズン終了後に退団していた。
 
 水野は相模原の公式ホームページを通じ、意気込みをコメント。

「この度、SC相模原に入団が決まりました水野晃樹です。シーズンが始まっている中、自分を受け入れてくれたSC相模原に感謝とともに、強い魂、強い責任感、強い覚悟をこの相模原の地に植え付けたいと思います!ただの1シーズンにせず、必ずこのシーズンで昇格するという目標を達成できるように今日からチームの一員として頑張っていきたいと思います。
 
 また、一昨年からお世話になったサガン鳥栖、そして、去年半年間だけですがお世話になったロアッソ熊本の関係者、サポーターの皆さん、熱い応援ありがとうございました。水野晃樹、サッカー続けられます。自分の天職と言えるサッカーを続けられるこの喜びをプレーで最大限出していきたいと思います!!J1、J2、J3、カテゴリーは違えども、サッカーには変わりありません。サッカーをしたくてもできなかったこの数ヶ月の気持ちを忘れず、今年1年、悔いの残らずようやっていきます。SC相模原の選手、スタッフ、関係者そしてサポーターの皆様、一緒に昇格のために全力で共に戦っていきましょう、よろしくお願いします!!」

 クラブの代表を務めるのは、同じ清水商出身の元日本代表MF望月重良氏。高校の先輩のもとで、もう一花を咲かせられるか。高質なクロスを武器に新天地でどのような活躍を見せるのか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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