18歳でイングランド代表に初選出!“2000年生まれの超新星”ハドソン=オドイとは何者か?

2019年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ジョークだと思った」と喜びを語る

チェルシーで日に日に存在感を高めているハドソン=オドイ。ELでは3試合連続ゴール中だ。(C)Getty Images

 イングランド・サッカー協会は3月18日、EURO2020予選(22日チェコ戦/25日モンテネグロ戦)に臨むイングライド代表メンバーに、チェルシーのFWカラム・ハドソン=オドイを追加招集すると発表した。ファビアン・デルフ(マンチェスター・C)やルベン・ロフタス=チーク(チェルシー)など、故障者が続出していることを受けての措置だ。

 イングランドU-21代表に選出されていたハドソン=オドイは、初めてA代表に呼ばれた喜びを次のように語っている。

「(A代表入りの話を聞いた時は)ジョークだと思ったし、信じられなった。衝撃的だったし、とても興奮したよ。夢が叶ったんだ。ハードワークをして、この時間を楽しみたい。そして、出場機会があればインパクトを残せるように頑張りたい」
 
 弱冠18歳のハドソン=オドイは、2000年11月7日、ロンドン南部のワンズワースで生まれた。父親のビスマークは母国ガーナのアクラ・ハーツ・オブ・オークでMFとしてプレーした元プロ選手で、カラムの12歳年上の兄ブラッドリーも6部(セミプロ)のウォッキングでプレーしているストライカーだ。

 7歳の時にチェルシーのユースアカデミーに入団し、順調に成長。16歳でU-18に昇格し、16-17シーズンのFAユースカップに貢献する。そして、U-23を主戦場にしていた翌シーズンの18年1月29日、FAカップ4回戦のニューカッスル戦でトップデビューを飾ると、その3日後のボーンマス戦で17歳にしてプレミアリーグ初出場を果たした。

 その名を一躍有名にしたのが、17年のU-17ワールドカップだ。フィル・フォデンやジェイドン・サンチョらとともにイングランドを牽引し、初優勝に導いたのだ。大逆転勝ちを飾ったスペインとの決勝(5‐2)では2アシストをマークしている。

 ちなみに、この時のチームメイトだったサンチョは、昨年10月に2000年代生まれとして初めてイングランド代表に招集され、すでに3キャップを刻んでいる。

 爆発的なスピードと切れ味鋭いドリブルが魅力のハドソン=オドイには、バイエルンが執着している。英国営放送『BBC』などによると、すでに4度のオファーを出し、最終的な提示額は3500万ポンド(約50億円)とも。この事実が、そのポテンシャルの高さを物語っていると言えるだろう。

 トップチームでの出場機会を増やしている今シーズン、プレミアリーグではすべて途中出場で6試合・0得点に留まっているものの、ヨーロッパリーグ(EL)は8試合に出場し、4ゴールを奪っている。その存在感は増すばかりだ。

 はたしてA代表デビューのチャンスは巡ってくるのか。サンチョより先にネットを揺らせば、2000年代生まれの選手としてはイングランド代表史上初ゴールとなり、歴史にその名を刻むことになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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