長谷部誠と久保裕也がスタメンで対峙! 互いに決定力を欠いた一戦はフランクフルトが1点を守り切る

2019年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

久保は唯一のシュートも枠に飛ばず…

久保は左右のサイドでプレーしたが、やはり今回も守備に忙殺され、攻撃での効果的なプレーは少なかった。シュートは枠に飛んでほしかったが……。 (C) Getty Images

 3月17日(現地時間)、ブンデスリーガ第26節が行なわれ、フランクフルトは1-0でニュルンベルクを下した。

 リーグ3連勝で公式戦12試合負けなしの5位フランクフルトが、6節以降勝ちなしでいまだ2勝止まりの最下位ニュルンベルクをホームに迎えた一戦、長谷部誠は9試合連続、久保裕也は5試合連続の先発出場を果たした。

 試合は開始2分にニュルンベルクのケルクがファーストシュートを放ち、その1分後にはケルクのクロスをベーレンスが頭で合わせるが、ボールはわずかにクロスバーを越える。

 しかし、すぐにフランクフルトはボールを支配し、13分に左クロスからフリーのパシエンサがシュートチャンスを得る。ダイレクトボレーはしっかりミートせず、最初の決定機は活かせなかったが、ここから幾度も相手ゴールに迫っていく。

 14分に左からのクロスが流れたところを、ダ・コスタが走り込んで合わせたシュートはクロスバーの上。18分には、同じく左からのクロスをヨビッチが頭で合わせて右隅に飛ばすが、これはケルクがゴールライン上でクリアする。

 何とかしのいでいたニュルンベルクだが、31分、左サイドを抜け出したコスティッチにクロスを入れられると、上がっていたヒンターエッガーにフリーで押し込まれ、先制ゴールを奪われてしまった。

 リードしたフランクフルトは、36分にもコスティッチがクロスバーを叩く強烈なシュートを放ち、直後にパシエンサが頭でゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドで無効。しかし、大部分の時間帯で主導権を握り、前半を終えた。

 日本人選手2人は、試合展開ゆえに長谷部、久保ともにプレーに絡む回数は多くなかったが、前者がリベロとして無難にタスクをこなしたのに対し、後者は一度スルーパスを通そうとした以外は、攻撃で効果的な働きは見せられなかった。

 後半も先に仕掛けたのはフランクフルトで、47分にセットプレーからヨビッチがボレーで叩く。

 53分、ニュルンベルクも左サイドから攻撃を仕掛け、折り返しからペナルティーエリア左前の久保がダイレクトシュートを放つが、ゴールマウスを捉えられない。

 フランクフルトは58分、ダ・コスタが右サイドを抜け出してクロスを入れると、パシエンサが飛び上がってヘディングシュート。決定的な一撃だったが、ボールはクロスバーにはね返される。64分には交代出場のアレ、さらにヨビッチが立て続けにフィニッシュに持ち込むも、相手DFにブロックされる。

 攻勢を維持するフランクフルトはさらに73分、ダ・コスタのラストパスを受けたフリーのコスティッチがエリア左で左足を振り抜くが、ボールはゴール前を通過。なかなか追加点を奪えない。

 一方、追いつきたいニュルンベルクは79分、交代出場のクネルがゴール前で振り向きざまにシュートを放つも、GKトラップの好反応に阻まれ、絶好の機会を逸する。トラップは83分にも、ベーレンスの鋭い一撃を横っ飛びで防いでみせた。

 このプレーの後、久保はマルグライターとの交代でベンチに退いている。

 ピンチをしのいだホームチームは直後、カウンターから敵陣で数的優位に立つが、ニュルンベルクもDF陣が粘りを見せ、シュートを許さない。89分にアレの縦パスでレビッチが抜け出してのゴールは、オフサイドで無効とされた。

 結局、次の1点は生まれずに試合は終了。フランクフルトは決定力不足ながらも勝点3を加え、チャンピオンズ・リーグ圏内の4位ボルシアMGに勝点1差に迫った。無失点に貢献した長谷部は、シュートコースを塞ぐなど、読みの良さを披露している。

 一方、ニュルンベルクは4連敗。上位チーム相手に1点差を維持して勝点獲得のチャンスもあったが、こちらも決定力不足、さらに相手守護神の好守に涙を飲むこととなった。

 次節はニュルンベルクが30日にホームでアウクスブルクと、フランクフルトが4月1日にホームでシュツットガルトと、それぞれ対戦する。
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