３月17日、J２の８試合が各地で行なわれた。
 
　開幕３連勝と好調を維持する柏は敵地で京都と対戦。終盤まで均衡を破れなかったものの、最終盤に劇的なドラマが待っていた。90＋３分にクリスティアーノのFKをファーサイドでガブリエルが折り返すと、ベテランCB鎌田次郎が頭で押し込んで決勝弾。土壇場で勝利をもぎ取った柏が開幕４連勝を達成した。前日のゲームで勝利を掴んだ首位の琉球を得失点差で上回れなかったものの、２位をキープしている。
 
　柏と同じく開幕から３連勝の水戸は、ホームで千葉と対戦。早々に為田大貴に先制されながらも、試合終了間際の90＋２分に志知孝明が値千金の同点弾を決めた。４連勝は達成できなかったものの、なんとか引き分けに持ち込んで無敗を継続している。一方の千葉は勝点１を得て21位に浮上したが、今季初勝利はまたしても掴めなかった。
 

　そのほかの上位陣では甲府が勝利。ピーター・ウタカの２得点で１年でのJ１復帰を目指す長崎を下して３位に浮上した。
 
　一方で苦しんでいるのが、福岡と町田だ。ともにJ１昇格候補と目されながらも、今季は下位に低迷。今季未勝利の福岡は岡山に１－２で敗れて最下位に転落。２連敗中の町田も金沢に大量失点を喫し、１－６で敗れて開幕戦以来の勝点３はならず。順位も20位に下げている。
 
　上位と下位の明暗が分かれた今節。J１は代表ウィークで２週間の中断期間に突入するが、J２は来週末も開催される。好調を維持するチームが凱歌を上げるのか、それとも下位チームが巻き返すのか。トップディビジョン昇格を目指す戦いに、次節も注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部