“奮闘”原口元気はFKがクロスバーを直撃…ハノーファーは序盤で先制するも、後半に逆転許し5連敗

2019年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴァイダントの頭狙いは奏功したが…

今回もよく走り、守った原口。攻撃でも存在感を示したが、前節に続いてあと一歩でゴールを奪えず、チームも耐え切れずに敗北を喫した……。 (C) Getty Images

 3月16日(現地時間)、ブンデスリーガ第26節が行なわれ、ハノーファーは1-3でアウクスブルクに敗れた。
 
 前節で強敵レバークーゼン相手に気迫溢れるプレーを見せるも、終盤に力尽きて17敗目を喫した17位ハノーファーが、勝点8差の15位アウクスブルクのホームに乗り込んだ重要な一戦。原口元気は6試合連続の先発出場を果たし、膝の負傷が癒えた浅野拓磨はベンチスタートとなった。
 
 ハノーファーは3分、ミュラーの折り返しをヴァイダントがダイレクトで叩いて、最初のチャンスを迎える。立ち上がりから、明確に長身(195センチ)のヴァイダントとジョナタスのFW2人を活かす戦法を採ったアウェーチームは、頻繁に長いボールを前線に送っていく。
 
 そして8分、アウクスブルクのGKコベルがクリアしそこなったボールをマイナが拾い、連続してシュート。これはDFにブロックされるが、こぼれ球が浮いたところを走り込んできたヴァイダントが競り勝ってのヘッドを炸裂させると、ボールはコベルの頭上を越えてゴールネットを揺らした。
 
 ヴァイダントは空中戦の強さを存分に発揮し、12分にも競り合いに勝ってからのダイレクトボレーで決定機を作り、その後もジョナタスらにボールを落としてチャンスを提供する。
 
 原口は中盤に入り、ピッチを縦横に広く精力的に動いて、攻守に絡む。15分にカウンターの起点となり、32分にはCKからドリブルで運んでフィニッシュまで持ち込むなど、ゴールに繋がりそうなプレーも披露する。
 
 対するアウクスブルクは、チ・ドンウォンが2度惜しいシュートを放ち、21分にも波状攻撃を仕掛けたものの、前半はアウェーチームにペースを握られるかたちとなった。
 
 後半、ホームチームは攻撃のギアを上げて敵陣に攻め入るも、先にチャンスを作ったのはハノーファー。52分、ゴール正面20数メートルの位置で得たFKを原口が直接狙い、クロスバーをヒットしたのだ。
 
 しかし、以降はホームチームが連続して得点機を迎える。53分、シュミットの右からのクロスをリヒターがダイレクトで叩き、55分にFKからダンソが打点の高いヘディングシュート、さらに61分にはリヒターのミドルが、ハノーファー・ゴールを襲う。そしてそれら全ては、GKエッサーの好反応・好セーブに阻まれた。
 
 65分、CKをハーンがダイレクトボレーで叩いた際には、左ポストがハノーファーを救ったが、このはね返りに反応したのはアウクスブルクのコルドバ。頭で押し込んで、ついにホームチームが試合を振り出しに戻した。
 
 追いついたアウクスブルクはボールポゼッションで大きく上回りながら、後半は主導権を握り、76分にはチ・ドンウォンが強烈なダイビングヘッドを浴びせたりして、相手ゴールに迫る。そして79分、エリア左外で得たFKを、シュミットがエッサーの意表を突くかたちでゴール左隅に突き刺し、2点目を挙げた。
 
 堪え切れずに逆転を許したハノーファーは、選手交代も奏功せず、逆に86分、アウクスブルクに攻め込まれてハーンの強烈なシュートを食らい、トドメを刺された。
 
 90分の決定機もジョナタスが活かせず、94分の原口の左足でのシュートはクロスバーのはるか上……ハノーファーはなりふり構わぬ戦法でも勝点を得られず、5連敗を喫した。なお、原口はフル出場、一方の浅野は90分間をベンチで過ごしている。
 
 ますます状況が厳しくなったハノーファーは次節、31日にホームでシャルケ戦に臨む。
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