本田圭佑、鮮やかなスルーパスで先制アシスト! メルボルン・Vは公式戦7試合ぶりの勝利を飾る

2019年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

背番号4は必殺のパスを幾度も披露!

先制アシストの他、本田は縦パスで幾度もチャンスを創出した。 (C) Getty Images

 3月16日、オーストラリア・Aリーグの第22節が行なわれ、メルボルン・ヴィクトリーは2-1でブリスベン・ロアを下した。
 
 前節はニューカッスル・ジェッツに敗北を喫し、さらに先週はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で大邱FC、サンフレッチェ広島に連敗を喫して公式戦6試合未勝利となったメルボルン・Vが、9位のブリスベンをホームに迎えた一戦。本田圭佑は、3戦連続でスタメンに名を連ねた。

 
 開始2分にFKのクリアボールをレックがダイレクトで叩き、アウェーチームがファーストシュートを先に放つが、メルボルン・Vはすぐにボールを支配し、敵陣で長くプレーを続ける。
 
 しかし、引いて守る相手の守備をパスで崩せず、最後尾からの縦パスもオフサイドとなり、好機の創出には至らず。右サイドを抜け出したルクスのクロスをバーバルセスが合わせたファーストシュートは、11分にようやく生まれた。序盤はアウェーチームの方が、カウンターからスペースをうまく使い、好クロスや惜しいスルーパスを披露していった。
 
 効果的な攻めが展開できずにいたホームチームだったが、18分にトロイージのスルーパスでバーバルセスが抜け出し、相手GKをかわしてからマイナスに折り返すと、これをホープがダイレクトで叩く。ゴールとはならなかったものの、この決定機からペースを掴み始める。
 
 ここまでリーグでは6ゴール4アシストを記録し、ACLの広島戦でも同点ゴールを決めた本田は、定位置とも言える中盤右サイドでプレー。時間の経過とともにプレー範囲を広げ、20分に中央でパス交換から前線に飛び出して惜しい場面を作ると、その4分後にバーバルセスに鮮やかなスルーパスを通し、先制ゴールを演出した。
 
 背番号4のアシストでリードを奪ったメルボルン・Vは、その後もボールポゼッションで上回り続け、39分には中盤で本田からパスを受けたトロイージが前線へ縦パス。これをバーバルセスがエリア左の角度のない位置からダイレクトで合わせ、GKと左ポストのわずかな隙間を射抜く。
 
 このファインゴールは、VAR検証でオフサイドの疑いも晴れ、ホームチームは2点のリードを得て前半を終えた。
 
 しかし後半、開始5分に自陣でのパスをカットされると、バウテアクのループシュートでGKアクトンが頭上を破られて1点を返される。前半にもDF間のパスミスでピンチを迎えるなど、相変わらず守備に不安を抱えるメルボルン・Vだが、判断ミスと油断したところを突かれての失点だった。
 
 52分、本田はエリア右外から初めてシュートを狙うが、相手に当たってゴールマウスを捉えられない。直後に、ホームチームは立て続けにチャンスを作り、ルクスが決定的に絡むがゴールとはならず、56分にトロイージの惜しいシュートもわずかにゴール右外に逸れる。
 
 62分、本田はエリア外でホープから横パスを受けると、前に飛び出したバーバルセスにダイレクトで決定的なパスを通すが、GKをかわそう右に流れたことでバーバルセスはシュートのタイミングを失い、この絶好の得点機を活かせない。
 
 66分にバエナ、67分にバーバルセスと、立て続けにシュートを浴びせながら攻勢を維持したメルボルン・Vだが、終盤はブリスベンにボールを保持され、再三ゴール前にボールを運ばれるが、ここでは集中した守備でこれに対応。本田も全速力で戻り、ルーズボールを懸命にクリアする姿が見られた。
 
 守備に重点を置きながら、攻撃面での積極性を失わず、アディショナルタイムに複数の決定機を作ったホームチームは、リーグでは5試合ぶり、公式戦では7試合ぶりの勝利を飾った。次節30日、パース・グローリーとのアウェーマッチに臨む。

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