長谷部誠が出場したELでまさかの“放送事故”⁉インテルのレジェンドが発した一言が誤ってお茶の間に!

2019年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ユーベの称賛コメントに非難の声が

インテル一筋で文字通りのバンディエーラ(旗頭)だったベルゴミ。まさかの事態にも冷静な対応を見せた。(C) Getty Images

 現地時間3月14日、長谷部誠が所属するフランクフルトに0-1と敗れ、ヨーロッパリーグ(EL)のベスト8進出を逃したインテルが、批判に晒されている。腕章剥奪問題で主砲マウロ・イカルディを欠き、負傷や出場停止で多くの主力が不在だったとはいえ、ホームで低調なパフォーマンスに終始したからだ。

 その周囲を落胆させる内容に終わった試合の放送終了間際だった。解説を務めていたインテルのレジェンド、ジュゼッペ・ベルゴミが「君たち、うんざりだよ」と呟いた声が、お茶の間に流れてしまったのだ。どうやら、マイクがオフになったと勘違いしていたようだ。

 思わぬ"放送事故"に、SNSでサポーターが反応。インテルを愛するレジェンドすらチームを批判しているとの声や、ベルゴミの不用意な一言を非難する声が上がった。

 だが、実際には、ベルゴミの言葉はインテルの選手たちに向けられたものではなかったという。インテル専門サイト『passioneinter.com』によると、試合中にスタジアムで自身を非難し続けたサポーターに放った言葉だったようだ。

 このサポーターは、ユベントスがチャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16でアトレティコ・マドリーを相手に大逆転を成し遂げた際、解説のベルゴミが(インテルの宿敵である)ユーベを褒め称えるコメントを発したことに文句をつけてきたという。ベルゴミはそれに言い返したというのだ。
 
 インテルの試合から一夜明けた3月15日、ベルゴミは『passioneinter.com』で「(試合中)あの男性はユーベを称賛した件を罵り続けていた。だが、この仕事をしていれば、ユベンティーノになることも、インテリスタやミラニスタになることもある」とコメントした。

「私はすべてのチームの解説をしている。インテルの敗退はとても残念だ。心はインテリスタだからね。だが、私はプロだ。この仕事を20年もしている。つねに客観的であろうとし、正しいことを言おうとしてきた」

 元イタリア代表DFは、「すべての人を満足させることはできない。自分のやり方を貫いて前進するのみだ」と、時にインテルのライバルを称賛するのも厭わないとの姿勢を強調した。

「ユベントスは(アトレティコ戦で)素晴らしい試合をした。それを否定することはできない」

 ベルゴミのその言葉もまた、否定することはできないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 
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