「タイトル獲得を目指す」と優勝宣言も! FIFA公式がU-20W杯の注目株に安部裕葵をピックアップ

2019年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季から鹿島伝統の「10番」を背負う

今シーズンはここまでリーグ戦全3試合に先発出場。鹿島でもプレゼンスを高めている。 写真:田中研治

 3月15日、日本サッカー協会は、18日から27日まで行なわれる欧州遠征(ポーランド/スペイン)のメンバー20名を発表。鹿島の安部裕葵、川崎の宮代大聖らが選出された。

 同代表は今年の5月23日からポーランドで開催されるU-20ワールドカップを控えており、グループステージ(グループB)ではメキシコ、イタリア、エクアドルと対戦することが決まっている。

 今回の欧州遠征は、その本大会を想定した重要な実戦の場であり、3月21日にU-20ポーランド代表、23日に同アルゼンチン代表、25日に同アメリカ代表と対戦。また4月14日~16日にトレーニングキャンプを行なうことが発表されている。

 各国の若き精鋭たちが集うこの大会において、FIFA公式サイトは日本の注目株として安部裕葵をピックアップ。インタビュー記事を掲載し、若きエースを紹介している。

 2018年、安部はU-19アジア選手権で日本のU-20ワールドカップ出場権獲得に貢献し、AFCチャンピオンズリーグでは優勝を経験。その後に参加したFIFAクラブワールドカップでもゴールを記録し、Jリーグのベストヤングスター賞を受賞した。

 その記事の中で、安部について「キャリアとして忘れられないであろう1年を過ごした彼は今、鹿島アントラーズで10番のユニホームを着用している。20歳の青年は、クラブ、そして母国のエースとしてさらに成功が期待される存在だ」と綴り、「次の舞台はポーランドだ。今年行なわれるU-20ワールドカップでも活躍が期待されている」と評した。


 そのU-20ワールドカップについて、安部は次のように語っている。

「グループステージで対戦する3つのチームは、すべてワールドカップに出場した経験のある国なので、楽しみです。とくにイタリアと対戦してみたい。今まであまりヨーロッパのチームと対戦したことがないので」

 同大会において、日本の最高成績は1999年ナイジェリア大会の準優勝だ。小野伸二、稲本潤一、遠藤保仁、そして鹿島のOBである中田浩二らを擁した"黄金世代"をフィリップ・トルシエ監督が率いたチームが成し遂げた偉業である。

 この先代たちの記録を超えることができるか、という問いに、安部はこう答えている。

「優勝するのは可能だと思います。

 日本が準優勝したナイジェリア大会以来、この世代の日本代表は強いと言われている。僕はこのチームのため、そして僕自身のためにタイトル獲得を目指したいです」

 さらにインタビュでは、中田英寿や遠藤保仁など、U-20W杯で活躍した"先代"たちはやがてA代表の中心選手に成長していることに触れ、安部にA代表への意欲を訊ねている。

「クラブでの活躍が評価されたら、A代表に選ばれる可能性は高くなると思っています。選ばれたい気持ちはありますが、まずはクラブ(鹿島)に集中したい。クラブに尽くすこと、自分自身に挑戦し続けること、あらゆる数々の障害を乗り越えることで、自分は強くなれ、次のステージに行けるのだと信じています」

 力強く"優勝宣言"をして、クラブ、A代表への想いも口にした安部。今週末、札幌とのアウェー戦後、欧州へ旅立つ。

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