東京五輪世代チーム経験者では7人目の欧州挑戦。浦田樹がウクライナ1部の強豪へ完全移籍!!

2019年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季は北九州で26試合に出場し、1得点をマーク!

東京五輪世代では、堂安律、板倉滉(以上フローニンヘン)、伊藤達哉(ハンブルグ)、冨安健洋(シント=トロイデン)、中山雄太(ズヴォレ)、山口瑠伊(エストレマドゥーラ)に続く欧州挑戦だ。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 3月12日、ウクライナ1部のFCゾリャ・ルハンシークは昨季まで北九州に所属していた浦田樹の獲得を発表した。契約は3年で背番号は97に決まっている
 
 浦田は1997年生まれの22歳。正確な左足のキックと機を見たオーバーラップが得意な左SBだ。
 
 千葉U-15からU-18に進み、2015年にトップチームへ昇格。翌年1月から5月まで期限付き移籍でブラジルのPSTCに加入した。そこで大きな影響を受けたのが、元日本代表の三都主アレサンドロだ。同じ左SBの名手に教えを乞い、プロ意識の面でも多くのことを学んだ。ただ、千葉に復帰後は出場機会を得られず、琉球を経て2017年に北九州へ期限付き移籍。2018年に完全移籍を果たしたものの、同年限りで退団が発表されていた。
 
 クラブではインパクトを残せなかった浦田だが、各年代で日本代表を経験。1997年早生まれのため最年長世代として東京五輪出場の資格も有しており、2015年にはU-18日本代表の一員としてU-19アジア選手権の1次予選を戦った。森保一監督が初めて指揮を執った2017年12月のM-150カップにも参戦。2018年1月のU-23選手権にも招集されており、左ウイングバックとして2試合に出場した。
 
 浦田が加わるFCゾリャ・ルハンシークはウクライナ1部に籍を置くクラブ。2005-06シーズンにトップディビジョンに昇格すると、2013-14シーズンは7位でフィニッシュ。昨季も4位でシーズンを終えている。ヨーロッパリーグ(EL)に出場した経験もあり、ここ5年はELのプレーオフに出場しているウクライナの強豪だ。
 
 すでに浦田はクラブに合流しており、新たな環境で研鑽を積んでいる。本人も「ウクライナでレギュラーを勝ち取り、EL、CL、東京オリンピックを目指して日々サッカーを楽しみます!」と、意欲は十分。2017年12月から森保監督が率いる東京五輪世代において、招集歴のある選手では7人目の欧州挑戦となる。代表では貴重な左利きのサイドプレーヤーとなるだけに、異国の地でさらなる成長を期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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