「違う終わり方をしたかった」ドイツ代表の主力3人に突然の「構想外」通告!W杯V戦士がその胸中を吐露

2019年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官が直接決断を伝える

フンメルス(右端)とともに構想外を告げられたボアテング(左端)。その胸中は……。(C) Getty Images

 元世界王者のドイツ代表に変革の時が訪れているようだ。

 2014年のブラジル・ワールドカップを制したものの、続く18年のロシアW杯は、まさかのグループステージ敗退。世代交代を迫られていた。

 V戦士たちに別れを告げたのも、その一環なのだろう。ドイツサッカー連盟(DFB)は3月5日、ヨアヒム・レーブ監督がいずれもバイエルンに所属する3選手、トーマス・ミュラー、ジェローム・ボアテング、マッツ・フンメルスに構想外とする旨を言い渡したことを明らかにした。

 09年に代表デビューを飾ったボアテングは74キャップ、10年に初キャップを刻んだフンメルスとミュラーは、それぞれ70キャップ、100キャップを記録してきた。いずれもドイツの黄金期を支えてきた重鎮だ。

 だがレーブ監督は、「2019年はドイツ代表にとって新たなスタートを切る年になる」と述べ、英断を下した。

「未来に向けて歩んでいくタイミングだ。チームを一新したい。それが正しいステップだと確信している。ユーロ2020の予選が始まる前に、新たなスタートだということをはっきりさせたかった。若手が成長するためのチャンスを手にすることになる。今後は彼らが責任を負っていくことになる」

 同時に、この功労者たちに最大限の配慮をしたことを伺わせた。「3人とバイエルン首脳陣に直接わたしの決断を説明したかった。それが大切だと思った」

 
 少なくとも、ボアテングにはその気持ちは伝わっているのかもしれない。自身のツイッターに次のように投稿している。

「国を代表して戦うのはいつだって最高の瞬間だった。知らせを聞いて悲しいけど、監督の決定を尊重したい。僕が若手だった時も、先輩たちが道を空けてくれたんだ。代表のユニホームを着られることは誇りだった。何より14年の夏の経験は決して忘れない。もちろん、違う別れ方をしたかったけどね。今後のドイツ代表の幸運を祈る」

 レーブ監督のこの決断が正しかったかどうかは、EURO予選、そしてEURO本大会での結果で判断されることになる。指揮官やボアテングの想いに、若手が応えられか――。新生ドイツ代表は、3月24日に開催されるEURO予選の初戦で、グループ最大のライバルであるオランダと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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