主砲ケインがトドメ! トッテナムがドルトムントを撃破して8年ぶり2度目のCL8強進出!

2019年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

堅実に試合を運んだトッテナム

値千金の先制弾を打ちこんだケイン。第1レグを怪我で離脱していたエースが改めてその存在感を示す格好となった。 (C) Getty Images

 現地時間3月5日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第2レグがドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルクで行なわれ、ドルトムントとトッテナムが対戦した。

 先月13日にウェンブリー・スタジアムで行なわれた第1レグでは3-0でトッテナムが快勝していたこのカード。迎えた第2レグは、指揮官のルシアン・ファブレが「難しいが、全てが可能だ」と檄を飛ばし、大逆転を狙うドルトムントが序盤から素早くボールを回して、チャンスを伺った。

 一方、前回対戦から公式戦3戦未勝利(2敗1分け)と下降気味のトッテナムは、無理をせずとも突破を決められるため、立ち上がりからリスクを冒さない守備的な振る舞いを見せ、着実に試合を進行していった。

 眼前に立ちはだかる白い壁を打ち破るべく、アグレッシブに攻め入ったドルトムントは、14分にロイス、33分にヴァイグル、さらに36分にサンチョが決定的なシュートを放ったが、いずれもトッテナム守護神ロリスのファインセーブに阻まれた。

 その後もホームチームが攻勢を強め、攻守の構図がハッキリと表れるも、前半にスコアは動かずにスコアレスで折り返した。
 
 迎えた後半、やや焦りの色を見せるホームチームを尻目にアウェーチームが早々に均衡を破る。

 48分、ハーフウェーライン付近でこぼれ球を拾ったシッソコが、ほんの一瞬、隙が出来たドルトムントの最終ラインの間にくさびのパスを供給。これをフリーで受けたケインが一気にゴール前に持ち込んで強烈かつ正確なシュートを突き刺したのだ。

 主砲ケインの公式戦4試合で3発目となる一撃で貴重なアウェーゴールを奪い、対戦の趨勢を定めたトッテナムは、スタジアムの雰囲気も含めて一気にトーンダウンしたドルトムントを相手に危なげなく試合を推し進めていった。

 逆転に向けて5点が必要になったドルトムントは、ホームで意地を見せるべく、失点直後からシステムを3バックに変更して攻勢を続けたが、同じ布陣のトッテナムに対して、効果的な動きは見られなかった。

 残り時間が刻一刻と減っていくなか、ドルトムントは完全に戦意を喪失。88分にアルカセルがシュートを打ちこむも、ここでもロリスに止められてしまい、試合はそのままタイムアップ。見事に難敵を破ったトッテナムが2010-11シーズン以来、クラブ史上2度目のベスト8に駒を進めた。
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